見出し画像

木めぐり工房の開設に向けて

2024年7月30日、41歳になりました。良い人たちに恵まれて、楽しく生きております。感謝🙏

妻からふんどしをプレゼントしてもらい、41歳はふんどしデビューでスタートしました。

今年の抱負は・・・私事ですが、今、「木めぐり工房」の開設を目指しています。

表記は「キメグリ工房」かもしれないし、「氣めぐり工房」かもしれません。

「木めぐり工房」とは何か?
(以下長文、興味のある人だけどうぞ!)
-----

ここ数年、木を巡らすことばかり考えてきました。それはもちろん3年前に始めた長南町多様性の森プロジェクトとリンクします。

プロジェクトでは、荒れた里山、特に戦後の植林杉を間伐して、生物多様性の溢れる森づくりをしています。

やはり、継続していくためには、その間伐材の出口が必要になります。

一般的な林業では、伐った丸太は、木材市場に行くのですが、そこでの丸太の買取価格は二束三文。杉が1本数千円にしかなりません。それでは間伐を主とする持続可能な林業は厳しくて、ほとんど誰もやらないわけです。

それで採算を重視して、さらに補助金が入って、皆伐というやり方をとって、無理くり合わそうとしたりします。

それが動物の棲み家を奪い、土砂崩れや洪水を招いたりしています。

また、最近は道路開発やメガソーラー発電所の建設などで、開発伐採として杉が伐られ、それらが出回っていることも林業的なコストを苦しめる一因となっているそうです。

皆伐や開発伐採材は材木になればまだ良いのですが、多くは、処分という扱いになり(チップ工場、バイオマス工場に持っていくので、まだ活かされますが・・・)、最悪、切り捨てて終わりみたいなこともあります。

何十年も経った良木、時には100年、200年経った良木もそうなります。

生き物である木に対して、残念を通り越えた「やるせなさ」が感じます。効率や採算がそのような方向づけをしています。

-----

「木は2度生きる」とは、法隆寺の宮大工 西岡常一氏の言葉です。一度目は植物としての命、二度目は加工され人々の暮らしと共に生きる命。

これは人間都合の思いかもしれませんが、何十年、何百年と生きた木は、願わくば2度目の人生もしっかり活きてほしい。

最近は、

・地元の木を使いたい
・皆伐林業、開発林業ではなく、持続可能な林業の木を使いたい
・人工乾燥ではなく天然乾燥の木を使いたい

という人も少なからずいます。

「木めぐり工房」は、そのような方たちのための工房です。

地元の木を巡らします。

木を巡らすことで、森の氣を巡らします。

森の氣とは、多種多様な動植物が活き活きと生きることです。

日の出とともに、たくさんの鳥たちが鳴き、リス、ウサギ、タヌキ、イタチ、ヘビ、などが息づき、もちろんイノシシ、シカ、サルだって元氣で、みんなの食べ物がいっぱい有る森です。

つまり多様性に満ち溢れた森です。

氣が巡った森から得られる材木を家に使えば、その家にも氣が満ちます。

木の家は温かみに溢れ、住む心地よさを与えてくれます。

はっきりと示しておきます。
「木めぐり工房」の材木は高いです。

そのような森づくりをしながら、木を出してくるので、手間がかかります。
森を痛めないよう、なるべく大きな重機は使いません。

「木めぐり工房」の材木はホームセンターの2倍以上はするかもしれません。

だけど、2倍以上長持ちするかもしれません。

当面そういう材木を提供する小さな材木屋のイメージが「木めぐり工房」です。

昨今はDIYリフォームする人が多いので、サネ加工を施した床板や壁板の製造・販売もやりたいと思っています。林業から製品まで一貫して扱う木の6次化を考えています。

-----

ただいま、情報収集しながら、体制を作ろうとしています。

設備投資(簡易製材機や木加工機械)にけっこうな資金がかかってきそうな雰囲気です。

クラファンやるかも。

木が巡って、氣が巡っていけば、そこに到達できると思っています。今年も良い年になりますように!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?