見出し画像

G7 ゼレンスキー大統領 原爆死没者慰霊碑献花時のホロスコープについての私見

みなさんこんにちは。長南です。この記事を書いているのは2023年5月なのですが、昨年末に書いた「2023年運勢展望〜春分図・日食図を読む〜」記事の内容が興味深い形で実現しつつあるのに記事を書いた私自身が驚いています。「そーか、そうくるのかー」という感じです。

さて、この記事を書いたのは、広島で行われたG7主要先進国首脳会議に電撃的に参加したウクライナのゼレンスキー大統領についてです。日本・そして広島といえば核兵器が投下された都市として世界的に有名なのは私が述べるまでもないのですが、各国首脳が広島平和記念資料館を訪問して献花したこと(これ自体歴史的な出来事と言ってよいのですが)、さらには戦時下の大統領としてG7に参加し、原爆慰霊碑に献花をしたことです。

マンガ・アニメを超えた現実としてのG7

G7そのものについては前々から計画されてきたもので、一部報道ではゼレンスキー大統領はオンラインではなく対面でのG7参加を強く希望していたということもあります。しかしこの日・この時間に広島で、唯一の戦争による被爆国の首相と今侵略を受けている戦時下の大統領がの原爆死没者慰霊碑に献花をするという構図は、マンガやアニメからすらも出てこないものです。これ以上望めない強いメッセージがこめられたもので、よい意味で「呪術」と言ってもよいのものではないかと考えています。

そこで、この記事は、ゼレンスキー大統領と岸田総理が原爆死没者慰霊碑に献花した時のホロスコープを検討していきたいと思います。

人ではなく特定の国や団体のホロスコープを読む技法を「マンディーン」、特定の日時のホロスコープを読む技法を「ホラリー」と言いますが、今回はマンディーン・ホラリーという形となります。時刻はNHKが献花の時刻として報道した18時8分、場所は広島原爆慰霊碑、作図はAstrolog 7.30を使用しています。

個人的にホロスコープリーディングを含めて「鑑定」要素があるコンテンツは有料設定させていただいているのですが、今回は個人的に歴史的な出来事であると考えているので、特別版として無料で公開したいと思います。

宣伝になりますが、毎年年末に次の年の運勢を展望する記事(2023年版は「2023年運勢展望〜春分図・日食図を読む〜」です)は、この記事の倍くらいの分量でお値段100円という設定をしております。興味がある方はチェックしていただけると幸いです。

2023年5月21日18時8分 広島 原爆慰霊碑 のホロスコープ

2023年5月21日18時8分 広島 原爆慰霊碑 のホロスコープ

ホラリーの場合、感受点配置はその時々のトランジットと同じものを見ることになるのですが「その時を選んだ」ことを重要視するので、時刻を可能な限り正確に記録しホロスコープに再現すること、とくに動きの早いアセンダント(ハウスのカプス、ハウスからみた感受点の配置)、月の位置をどう読むのかが鍵になります。

このときも一連のセッションの最後の夕方の時間に設定したことや、このあとに急遽記者会見が設定されたこと、そしておそらくブラジルがその余波を喰ってゼレンスキー大統領と首脳会談できなかった出来事が続いていて、「この時間」になにか特別な意味があるものと予感させられます。

夕方の日没前の時間帯で太陽は7ハウス、交渉と契約のハウスにあることから、今回のG7を象徴する出来事であることが伺えます。月は前日の20日の新月から1日経過した、非常に若い月が死と性愛を象徴する8ハウスにあります。ロシアからの侵略という「死の世界」にあるものの、これから新しい展開が始まることを予感させるものがあります。今回のG7が何らかのターニングポイントになる可能性があるように感じます。

特徴的なアスペクト

3体アスペクトでは太陽・セレス・冥王星のグランドトライン、月を軸としたセレス・海王星のTスクエア、木星を軸とした火星・冥王星へのTスクエアが目につくところです。

交渉の座の太陽に対して、知識コミュニケーションを示唆する3ハウスに破壊と再生の冥王星、社会や名誉の象徴の10ハウスに豊かさを育てるセレスがグランドトラインを形成しており、各所で言われている「ウクライナの反転攻勢」が行われるであろうこと、そしてその後のテーマが復興を示唆するセレスとなっているので、ロシアがどうなるのかはともかく、犠牲を払いながらもウクライナは自国の領土を回復できそうな予感がします。ただ、この3天体の中でセレスが少し離れたところに位置しているので、長い時間をかけて復興に取り組まないといけないように思います。

また、復興の印のセレスは若い月と4ハウス(家庭・晩年・死後の名声)の海王星とTスクエアを形成しているので、復興は短い年月でなされるものではなく、後に歴史が証明するくらいのタイムスパンを要する可能性があります。それは木星・火星・冥王星のTスクエアが示しているように、ウクライナが領土を回復するために相応の戦闘行為・犠牲を払う必要があるように見えます。G7で支援合意が得られたからといってすぐにロシアを追い払うことができるとは考えないほうがよさそうです。

2体アスペクトでは、3体アスペクトにかからないものとして、太陽と火星のセクスタイル太陽と天王星のセクスタイルといったところがみてとれますが、いづれも現在の戦争はすぐには終わらないような状況を示唆しています。

今回のG7は確かにターニングポイントにはなるだろうけれども、劇的に状況が進むものではないということは覚悟しておいてもよいかもしれません。ただ、私達は何を望むべきであるのか、端的に入れば「法の支配下で開かれた世界」なのか「武力による覇権・権威主義」なのかは考えるまでもなく明らかな状況に変化しつつあるように思います。

ディスポジターダイアグラム

つづいて、ディスポジターダイアグラムを確認していきたいと思います。ディスポジターというのは「支配星」という概念で、ハウス(1〜12ハウス)、サイン(おひつじ座、おうし座、…、うお座)にはそれぞれ、ハウスやサインを「支配している」とされる星が設定されているのですが、支配星がホロスコープ上のどこのサインに配置しているのか、そこの支配星はどの星でどこのサインに…  という具合に支配関係をたどることができますが、その相関関係を図に表現したものです。サインとハウスで異なる図が書かれますが、図の上で天体をどう配置するかで樹形図と円形図の2種類を掲載します。樹形図と円形図は表現の仕方が異なっているだけで、同じものを示しています。

2023年5月21日18時8分 広島 原爆慰霊碑 のディスポジターダイアグラム

ハウスディスポジターはこの時刻・この場所に依存したものなのでよりG7の立ち位置が現れ、サインディスポジターはもうちょっと視野の広いところでの状況を示していると考えられます。

ハウスディスポジターでは支配関係の終点が水星となっています。武力や感情ではなくあくまで知性で、そしてコミュニケーションで問題を解決するのがなにより大切であるという点、侵略者がもたらした死を乗り越えて再生するためには知性やコミュニケーションが重要であるということを示唆しています。知性的なコミュニケーションをとる場所が大切であり、その点で今回のG7はも翁みのりがあるものであったことが示されています。

サインディスポジターでは終端は金星となっています。美しいものに価値があるというころですが、そこに至る道には知性とコミュニケーションの水星、幸運の木星から連結されています。この場面で私達は「戦争で破壊された土地と恵み深い土地ではどちらが美しいですか?」と問われているように思います。

いみじくもゼレンスキー大統領が資料館に展示されていた広島の風景と激戦地バフムトの現在の風景が同じだと記者会見で発言していましたが、私達は復興した後の豊かな風景を望むべきであるし、そのために、コミュニケーション(外交努力)を続け相互理解を行わなければいけないということ。その前提としてルールを守ることが常識となるよう努力しないといけないという示唆がホロスコープにも現れているように思います。

まとめ

ホロスコープのいろいろな面を確認してきましたが、いわいる西側G7が主導する法の支配による開かれた社会をめざすよう個々人レベルでも取り組みを行うのが大切だという示唆があるようです。

反戦・平和というと、社会主義・共産主義系統の政党の方々が以前から唱えてきたことではありますが、今の状況を見ると社会主義・共産主義陣営が武力をもって現状を替え他国を侵略している状況です。口先だけの「平和」なのか、事物を見据えたうえでの現実的な「平和」なのかを見極める必要がありそうです。

「反戦・平和」を唱える社会主義・共産主義の方々が武力で他国を侵略しているという状況が早く解消されることを、主張やイデオロギーを問わず他国を侵略するなどという愚かな行動が繰り返されないよう祈っています。


もしお読みになって気に入ってくださったら、サポートいただければ励みになります!