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#162 腸内細菌検査の国内最大手。サイキンソーが提供するマイキンソー。

毎日夜19:30に更新中!腸内細菌相談室。
現役の研究者である鈴木大輔が、腸内細菌にまつわるエピソードをお届けしております🦠

今回のエピソードでは、腸内細菌検査の国内最大手、Cykinsoが提供するサービスMykinsoについてのお話をします。Mykinsoでは、腸内細菌叢の検査と結果を受けたアドバイスを医療機関でも、自宅で受けることができ、幅広い年代の方を対象に検査を行っています。今回は、Mykinsoについて深堀りしていくので、今後の腸内細菌検査の参考になれば嬉しいです!

注意として、室長はMykinsoが公開している情報を元にお話をすることを、予めご了承ください。サービス利用の感想などは含まれておりません。詳しい情報は、Mykinsoホームページに掲載されています。

このお話は、聴いて楽しむポッドキャストでも公開しております!ぜひ遊びに来てください!

Mykinsoとは?

Mykinsoとは、腸内細菌叢(腸内フローラ)の検査サービスの名前となっています。"腸内細菌叢で人々を健康に。"を掲げた検査サービスです。

本サービスを運営する株式会社Cykinsoは理化学研究所や大阪大学との共同で、腸内細菌叢の検査サービスと、検査サービスの結果に基づく研究を行っています。株式会社Cykinsoは2014年11月19日に生まれた会社です。

Mykinsoでは、腸内細菌叢の検査として、全国の医療機関や自宅で使えるサービスを提供しています。

Mykinsoを取り扱うクリニックや病院は、全国に867ヶ所あるので、医療機関でも簡単に検査が可能です。各医療機関でアドバイスを受けることができます。医療機関に行かなくても、自宅で結果を見ることができます。こちらの方が、医療機関にてアドバイスを受けるよりも早く結果を見ることができます。質問等がある方は、医療機関でのアドバイスを受けると良いでしょう。

採便は、医療機関向け、自宅向けのいずれにおいても自宅で行います。採便した便サンプルを郵送することで、検査をしてもらいます。

公式のおすすめによると、健康リスクの把握や健康管理に役立てる場合は医療機関向け、腸内細菌叢の現状を知ったり腸活に役立てる場合は自宅向けのサービスをおすすめしています。

というのも、医療機関向けの場合には、腸内細菌叢の総合判定や疾患リスクスコア、腸内細菌叢の改善アドバイスや個別の菌の割合について知ることができるのに対して、自宅向けでは腸内細菌叢のタイプや個別の菌の割合がフィードバックとして得られるのに留まるためです。しっかり調べるのであれば、医療機関向けのMykinsoをおすすめします。

サービス展開

一般の方については自宅向けと医療機関向けのMykinsoがあることをお話してきました。サービス展開としては、他にも子供専用の腸内フローラ検査としてMykinsoキッズ、企業における花粉症セルフケアに特化したMykinso Hanaなどを提供しています。

最後に、Mykinsoのサービス利用料についてです。一般向けのサービスについては、Amazonからキットを購入することができます。

一般向けのマイキンソー、マイキンソーキッズの値段は19800円、腸内フローラ検査 マイキンソー Hanaの値段は11000円でした。

使用期限は検査キットに記載されており常温保存で最低3ヶ月です。検査結果は、研究所に便サンプルが到着してから約4-6週間後に閲覧が可能になります。

20000円の理由

ということで、1回当たり約20000円の費用がかかります。保険適用外なので、この値段になってしまうのは仕方が無いように思います。というのも、DNA抽出からシーケンシングまでは、現在人の手で行われているので、どうしても費用がかさむのです。シーケンシング以降の解析については、ほとんど自動化されています。

現在、シーケンシングコストの低下のために、研究の自動化=ラボオートメーションが盛んに研究されています。アメリカやイギリスの研究所では、すでにラボオートメーションが実現されています。

日本においても、ラボオートメーションが進めば、より安価な検査ができるようになると思います。また、10年前に比べれば20000円というコストは破格の値段です。20000円を高いと捉えるか、低いと捉えるかは人それぞれだと思います。ちなみに、個人的には、腸内細菌検査は4回分の外食を我慢して受けてみる価値はあると考えています。

今後の腸内細菌検査の参考になれば幸いです!

以上、腸内細菌検査の国内最大手、Cykinsoが提供するMykinsoについてのお話でした。

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本日も一日、お疲れさまでした。

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