本心はすべてを知っている

僕はそもそも人間は完璧だと思っている。どういう意味で完璧と思っているかと言うと、‟自分にとって本当に必要なものは、ちゃんとわかってる”という意味で。この前の記事にも書いたけど、生きとし生けるものはみんな生きるようにプログラムされている。だから、基本的には放っておいても大丈夫なのだ。

見てほしい。自然界の完璧さを。桜の花は然るべきときに咲き、その花の蜜をみつばちが吸い、集められた蜜をクマが食べ、うんこをして土に還り、また次の生命が芽吹いていく…。自然界はそれぞれの役割を与えられ、それぞれの役割を全うすることにより、全体として完璧な循環を繰り返している。当然人間も自然界の一部なのだから、そういう意味で完璧な存在であると僕は考えている。

問題は、その完璧性を信じ切ることができずに、余計な手を加えてしまうことだ。教育によるその功罪はこれまでの記事に書いたのでここでは書かないが、本当につくづく人間は余計なことをし過ぎだと感じている。すべての人が本来備えている完璧性をもっと信じることができれば、すべてはうまくいくのに…。

自然界がちゃんとわかっているように、人間もちゃんとわかっている。自分にとって何が必要で、何をすべきかなんてことは。それを、上から押さえつけるようにあれこれ指図してしまうからおかしなことになってしまう。

だから、不登校で悩んでいるあなたに伝えたい。あなたのその不登校という現象は、あなたにとって必要だからこそ起きている。あなたの心と身体が欲しているからこそ起きている必然的な現象だ。その感覚を大事にしてほしい。あなたのその心の声を大事にしてほしい。ひょっとしたらあなたの親御さんや学校の先生や世間が「学校に行けないなんて、なんてダメな子なの、情けない…」なんてつぶやくかもしれない。そしてそんな声を聞いてあなた自身も「自分はなんてダメな子なんだ…」「本当は学校に行きたいのに…」なんて思ってしまっているかもしれない。だけど、そんな‟外部”の声や‟頭”の声に惑わされてはいけない。あなたの本心はちゃんと身体に現れる。それが自然の法則だ。あなたの身体が動かないのであれば、「学校なんて行きたくない」というのがあなたの本心だ。その本心をちゃんと認めてあげてほしい。

人間は自然界と同じように完璧だ。その‟本心”に従ってさえいれば、必ず良い方向に導いてくれる。その感覚を、自然界の完璧性を、どうか信じ抜いてほしい。あなたの‟本心”は、すべてを知っているということを。

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