SKYWAR

あらすじ
 
あるところに、平和な日常に飽き飽きしていた高校生、和真がいた。「こんなにつまらないなら、どうせいっそみんな銃で撃ち殺されちゃえばいいのに」と念じた時空から大量の武器が落とされた。

補足
・設計書が落ちていることが稀にあり、これは神に匹敵する武器の設計書を意味する。

M・・・モノローグ
()・・・心の声、もしくは補足情報

第2話 拡散
https://note.com/chommin/n/nd90599203361

第3話 事情聴取
https://note.com/chommin/n/nc91ddd1de76c

第1話 プレゼント

学校ー昼下がりー
 数人の男子学生が財布を巡って暴れまわり、近くの席やモノにぶつかったりしている。窓際には和真が退屈そうに座っている。

和真(以降、和)  はあ。
男1 おーい!
男2 おいまじだるいって
和  つまんねえなー
 B男、席でイヤホンを聞きながら掌大の銀色の銃を触っている
男3 へいこっち!
男1 えーい
男2 返せよほら
男1 おらあ!
 1が2をヘッドロックし、3もとびかかりくすぐる。2は笑いながら暴れ、3人とも転がるようにして前方机にぶつかる
その机に腰かけていた女学生の下着を覗く
女1 (机にぶつかる)……ねえ!
男123 ヒュ~~!
 B男、銃に誰かの名前がひらがなで書いてあるシールが貼ってあることに気付く。
女2 ねえ返してあげなよ
和  なんにもない街だなそれにしても
男1 うるせえだまってろ!男の戦いだ
男2 かはっ…!こっ…
女4 ねえなにあれ、もうやめてほしい
男2 お前、ちょっと!くるしっ…!
和  外国はいいよなあ、もっと広くて、いろんなモノがあるんだろうなー
 B男、シールを剥がそうと掻く
男4 ねーもっと殺せよ!これじゃ足りないよ!
男5 違うスナイパーがこいつ、どっから撃ってんだよ~!
 シール、掴まれ、ゆっくり剥がれ始める
男2 ぐふっ…!やべっ…
女5 二回目の抽選申し込んだ?
女6 申し込んだー!
 シール、スムーズに剥がれ続ける
女3 きゃは!ねえ泡吹いてるんだけど、きもーい
男3 ははは!ほんとだ!
女6 さちと3人でやったのね?
和  いっそ銃で
女2 ねえゆりこの下着そんな興奮したのー?
男4 えい!はいBAN!はいBAN!
男5 きゃは、キルレひきーのにこれ
 シール、剥がれきる
女1 さいあく…
女3 へんたーい
和  こいつら全員撃ち殺したいな
 B男、シールを丸め、指ではねるように捨てる
男2 ちょ…!降参!降参!
男1 おい真剣勝負に中止はないぞ?!
 B男、銃の輝きを見る
男3 うわー!やってやろうぜこれ、反撃だ
 男3が男1の首を後ろから締める
男1 ぐお?!うわ、離れろ、てめ、はなせって、はなせって!
 男1が男3を押し倒し、男3が女1と女1の机にぶつかり、机が倒れる。男1は右方のB男の体にぶつかり、小型銃が落ちてしまう。
女1 ねえ!!ふざけんなよ
 女1、男3の背中を思い切り蹴る。静まり返る教室
 和真、いざこざに目を向ける
男3 いてっ
男1 うお、こわ。…ごめん。これ落としたよ。
 男1、B男に銃を手渡す
女2 ねえいい加減にしなよ~
女1 ねー直して!ちゃんと
 B男、つまむように銃の柄を掴む。銃が普通の銃と同じように動かせることに気付き、リボルバーの部分を押すと開かれる
 和真、B男に目を止める
男2 わかったごめんて。大丈夫かお前
男3 うん、大丈夫、大丈夫。
女1 マジ最悪。
男1 なにマジ切れしてんの?
女1 はあ?!なに?
男2 ねえやまぁ、こっち持って
男1 あい
女1 大体あんたのせいだろふざけんなよ
女2 大丈夫ー?
男3 …うわ、ねえこれ
男2 ん?なにどした?
男3 なんか、壊れちゃったみたいなんだけど…
女1 はあ!!?どれ?
女3 ねー最悪じゃーん
 B男、何度か振って弾倉を出し入れする。ものを入れられると思い消しゴムのかけらを入れる
 和真、その様子を見ている
男3 いや、これ…なんか、玉みたいなやつ
女2 え、割れてんじゃん
男1 えーなにそれ?なんなん?
 女1、怒りで茫然として玉の割れ目を撫でる
 B男、銃口を男1に向ける
 和真、遠くから緊張感をもってB男を見ている
女2 ゆりちゃん…だいじょぶ…?
女1 …うっ…ひぐっ…
 女1、泣き始める
 男3人、その様子を不気味がる
女3 ねー男子謝りなよ
男3 え
男2 いや、ごめん。竹内?マジごめんな
男1 かじが謝れよ
 B男、三本指で銃を持ち、人差し指を引き金にかける
 和真、じっとそれを見ている
女1 うわあああああん!!
女2 えー大丈夫?ゆりちゃん、よしよし
女3 ねー可哀そう
男3 え、うわ笑
男2 やま、謝った方がいいんじゃない?
男1 いや、倒したのかじだし…
女1 あんたが謝んなさいよお!!!!!
 B男、引き金を引く。途端、防犯ブザーのような音が辺りに響き渡る。B男、驚いて銃を落とす
 和真、驚愕する
女2 ねーちょ…!
 一同、B男に注目し、怒号の直後にタイミングよくブザーが鳴ったことに対して笑い出す
 男1、女1に怯むも、笑っている周りに同調して顔を引きつらせる
女5 ねえ何それ?おもちゃ?
B男 いや、レプリカ…?
 B男、銃を拾う。銃口から消しゴムの欠片が零れ出る。入れたときより小さくなっている
B男 いやすいません。(女1の目を見て)ごめん。
 女1、じっとB男と銃を見つめる。
男1 はは!まじ空気よめー、なに学校に持ってきてんだよ
 突如、どーんどーんと上階(屋上)から重い音がし、同時に天井が揺れる
女4,5 きゃあ!
男1 うおっ!
女2 え、なに?
女3 爆発…?
男3 …地震??
男1 雷落ちた?
女5 え、うちに落ちたの?
男1 え、ちょ見に行こうぜ!みんな見に行こう!
 男女数人を先頭に大人数が足早に屋上へ向かう。和真もそこに加わる。
 屋上、必死に走る男子数名が一番に屋上扉を開ける
男1 はあ!はあ!よっしゃあ一番!
 大量の銃刀機が箱に詰められ、箱がぎっしり屋上一面に詰められている。箱の下のコンクリートはひび割れている。
男7 な、なんだよおこれえ!
 和真、驚愕する
女6 えーやだ怖いんだけど
女7 おもちゃ?
 男たちは前を陣取り、恐れず銃のもとへ近づき、持ってみたりリロードしたりする。男の集団の中にはヤンキーの女数名も
 女たちは男たちとは距離をとり、屋上の入り口近くに留まっている
男1 えーなにこれ、本物?
男2 おもっ
男3 いやー本物じゃないでしょー
男6 かっこいいおもちゃやな
男3 これだれの?
B男 なんか学校が買ったんじゃないの
男2 文化祭とか?
 和真、B男が触るのを見て箱に近づく。刀も入っていることに気付き、抜いて感銘を受ける
男1 おいお前そこに立てよ
男4 え、これ重くね?
男2 おい、やめろよ、しぬしぬ~
男5 すげーサブマシンガンも入ってる。
男7 (銃を振る)…これ弾入ってね? 
男8 やば!再現度たけえ!
和  これ本物じゃね?
男4 ね!これ重いよね
男1 ずどどどどど、ずどどどどど
男2 うおっ、やべしぬ!はは、おらあ!(引き金を引く)
 引き金動かず
男2 あれ?
男8 ねえマスはこれでいいんじゃない?
男1 うおおお!いてえ!はは、見てみて、マトリックス
 男8、散弾銃をマスに手渡す
 マス、色々なポーズをとってみる
マス うおかっけえ。こう?
男8 うは、様になってんねー
マス こうで、お、あそこだ。すっ…
男8 獲物狙ってんの?ははは
 男7、弾倉を開くと、二つスラッグ弾がこめられているのを確認する
男2 ばきゅーん、ばきゅーん、ほら、かじい!
男3 はは、うお、やりやがったなあ?この令和の鷹の目と言われた(リロードする)、俺に勝てるかなあ?
男7 おい!お前やめ__
 男3、引き金を引く。瞬間けたたましい音と共に乱雑に弾が発射され、女子の叫び声、男子の驚き声が響き渡る
 男3、銃の尻が鳩尾に入り、銃を落とし激しくえづく
 男1、撃たれた痕が斜めに点線を作り、一度血を吐き倒れる。それと同時に女子の数人は恐ろし気に叫びながら先生を呼びに戻る
男3 いっつーーーー
 男6、男2、男7、マス、男8、女3、6が男1に声をかけながら駆け寄る。
男6 おい、大丈夫かお前!
女3 ねえやま!だれか救急車呼んで!おいそこのお!!早くうう!
女5 今呼びに行ってるう!!
女3 見てんじゃねえよお!!
女5 今呼びに行ってるって!!
 女4、男7、ケータイを取り出し、救急車を呼ぶ。男8もケータイを取り出すがそれを見てやめる
男6 とりま先生…保健室行った方がいいんじゃね?
 男2、驚愕と不安の顔で男1を覗きこむ
 女3、男2をどかし涙を流しながら跪いている男1に寄り添う
 男2、男3を見る
 男3、腹を抑え、よだれを垂らしながら男2を見ている
男4 やべえ、やべえ、めっちゃ血出てるよ
男5 やべえ、これ本物だったんだすげえ!これガチで連射されるってこと?
男4 あんま触んない方がいいと思う。
男5 すげえ、すげえまじ
男1 いってえ、いってえ。痛いうわごぼっ。ちょ、ふざけんなああ、痛いそこ…
女3 いやあ!ごめん
男5 おい、おーいーって!お前やばいな?笑
男3 …ちまっあ……
男5 え?
男3 やっちゃった…やっちゃった、やべえ、やべえ
男5 いやーやばいって、銃刀法違反だよ
男3 やべえって…
 男3、恐怖の目で男1を見る
男2 おい、動かない方がいいよ
 保健室の先生、他先生数名到着する。女子たちは泣いている
体1 おい!!!何やってるんだお前らあ!!!!
 男3、先生たちを見る
男7 おいやべえ、銃捨てろ捨てろ
 男7、6、銃を捨てる
女4 先生山崎君が撃たれた…(扉付近の女子皆男3を指す)
保  え?
女3 せんせええええ!!きてええ!!はやくう!!!
体1 なんだお前ら何もってんだ…これはなんだ..?おいどうした野田!……おい、離れろ!おい!しっかりしろ!返事できるか?おい。
男1 いたいっす…いたい
体1 蛭川さん!救急車!
男6 あ、もう呼びました!
保  え?どうしたんですか?…きゃあ!……なんですかどうなっ…山崎君何もってんの…?
男1 はぁ…!はぁ…!
体1 なんだ…?なにしてたあ?お前らあ!!!
保  とりあえず横になって!?動かないで。動かさないでください。とりあえずキット持ってきます!
 保、校舎内へ走り出す
男1 …ざけ…くふぅっ!!
体1 ち、馬鹿野郎喋んな!おい、蛭川先生のとこいって保冷剤とかタオルとか、持ってくんの手伝ってこい!!
男1 …はぁ!はぁ…!…ふざけんなよ…
体1 ん?
男1 ふざけんなよおおお!!!
 男1突然立ち上がり、ライフルの引き金を引く
 再びけたたましい銃声音、叫び声が響き渡る。一同腕で頭を守る。銃弾は真っすぐ男3の頭と背中に当たる。また、男6の左足にも一発当たる。
 男3、頭が砕け、血が辺りに吹き散る
 体1、男1に飛び掛かり、抑え込む。圧迫される傷口。痛みで叫びを絞り出す男1
 男6、倒れこむ
 保、振り返り驚愕
女3 …え?
 男3の様子をみて泣き崩れる女子、吐き出す者もいる
男5 …うわあ!!しんだああ!!しんだあああ!!ぎゃああ!!!!
男8 え?あたった?
マス 見ろよ脳出てるよ
男9 うお、グロ…
男10 うわほんとだやばい
男8 うわあ!死んだ!
男9 うっぷ…
男4 ねえにげよう!!
男7 (屋上の柵にしがみついて)はあ…!はあ…!なんで…!なんでこんな…
 男4,5、次いで9,10も走り出す。男5、銃を持ち続けている
男4 おいそんなの捨てろよ!!
男5 ひい!ひい!
保  みんな!!離れて!!!
男8 マスくん!俺らも逃げよう!!やばいよあいつ
マス ……あいつら調子乗ってんな…
女3 ねえ先生!苦しそう!ちい出てる!ちい出て…おい!どけってえ!!!
体1 ふぅっ…!ふっ…(抑え続ける)
男6 くっ…!いってえ…いてえ…(立ち上がる)はぁ…!あつい…!いて…!
 男6、男1の方を向き、銃を構える
体1 …?!おい…!馬鹿野郎!馬鹿なこと考えんじゃねえ!今すぐ降ろせ。降ろせ。
男6 ふぅ…!ふざけんなやお前…ふぅ…!ぶっ殺す…!!
保  君!やめなさい!
女3 おめえがそこいたのが悪いんだろおがあ?!ざけんなよ切れんならそいつに切れろよ!
 女3、男3の死体を指さす
 男6、男3の死体をみて恐怖し、激怒する
男6 うわあああ!!しねえええ!!!
体1 降ろせええ!!!
 男6、拳銃の引き金を何度も引く
 体1、男1に覆いかぶさる。背中に2発、左肩に1発弾を受ける
 またもや叫び声
体1 うっ…
男1 …!先生……!?
 男6、叫びながら足を引きずり男1に近づく。何度も弾を撃つ
 男1、体1をどかさずそのまま盾にする
男1、6 うあああ!!!(撃ち続ける、守り続ける)
女6 ねえ八木君!やめてええ!
女4 おいざけんなよ
女5 きちがああい!!
女9 ねえやめなよお!!
男6 うるせええ!!
 男6、後ろの女子たちに何発も撃つ
 叫び惑う女子たち。男子8がそれを止めるため適当に銃を持ち走り出す
男8 おおお!!
 男6、男8に銃口を向ける
 男8、それを確認してから構え、撃つ。ロープレススタンガンで、弾丸から電気が流れ、撃ちこまれた男6はしびれる
男6 くあああ!!
女3 あんたそれ貸して!(B男から銃を奪う)
 女3、男6にスナイパーライフルの照準を合わせる
男6 このっ…邪魔、するなっ…(痺れつつ男8へ引き金を引く)
 男6、弾が切れていた。すかさず女3に撃たれる
 顔をしかめるB男
 女3、反動が顎を強打し、後ろに倒れる
 男6、腹を撃たれて倒れる
男1 おい!みな!何やってんだよ!!
 一同、叫びながらこの場から離れようと出口に押し入る。しかし人数が多すぎて混雑する
 和真、その様子を見て自分も走り出さねばと動き出す
和  はあ!はあ!やばい…!
女8 ねえ!はやくいってよ!
女9 くそ、ねええ!!
男10 押すなよ!行ってんだよいま!
 皆押し合い、階段では雪崩のように人が倒れたりする
女8 ねえ!ほんとっ…ちょっと男子い!!
男9 なあちょっと、そこ何やってるの?
男10 早く行けよ3組!
女9 いたっ、ちょおさないでよ…
女10 はあ?あんたが早くいかないからでしょ?!
女11 ちょ、いったい…!!踏んでる!
女12 ねえ早くしてよお!(男11の背中を押す)
男11 うお…!ちょごめん、ちがううしろ…おい、押すなよ!(女12を押し返す)
 よろけた女12が後ろの女8の髪を引っ張る
女8 いたああい!きゃああ!!いっっっったいなあもう!
 女8、女12をビンタする
女12 きゃ!
男9 うおい!
女11 ちえちゃん大丈夫?
女8 はあ?!ぶたれたのこっちなんですけど?!
 男1、体1の身体をどかし、泣きじゃくって女3の元へ這う
男1 はぁ…!先生ごめん…みな…みな…!大丈夫かー!!
 女3、意識を失っている
 マス、女3の元に近づき、散弾銃の引き金を引く
 轟音が響き、一層強い悲鳴が鳴り渡る
女7 きゃあああ!!ねえもう帰りたい
男4 おい先生はまだなのかあ?!!
女8 ふざけんなよ!(女11をビンタする)
女5 ふええ、ふえええ、おかあさああん
 女8、11取っ組み合いになる
女8 っざっけんなよてめええ!!
女11 きゃ、もう、ほんとにやめて…!
女12 うわああん!ねえもおやだああ!うわあああん!
男9 (女12の手元を見る)うお、逃げよ…
男8 …え?マス?
マス おお~、やっぱ本物は反動がやべえな。てか弾多くね?
男7 お前何やってんの?
マス え?死んでたんじゃないの?
男1 …は?
男8 おい落ち着けよ!うわ、ちょ、早く行けよお!
女12 かえりたいのお!通してえ!なんで殴るのお?!
男4 なあ?!ほらここ、ここ空いてr__
 男4、女12が武器を持ちながら涙を拭いていたことに気付く
男4 ちょ、みんな…みんな!あれ!!
男1 てめええ!!ふざけ__
 男4の呼びかけに数人が振り向いたとき、マス、男1を散弾銃で殺す
女12 きゃあああ!!!
 女12、射撃音に驚いた反射で引き金を引く。銃口が光り始める
男8 …え?マス?
女5 えなに?マスくんが山崎うった__
 女12の武器、瞬間凄まじい光がはなたれかと思うと、その光を浴びた部分の人体は消える
 混乱する一同。女12は泣き叫びながら死骸を踏んで走り去る
女12 うわあああ!!
 血で滑り、階段の生徒をなぎ倒しながら降りていく
女12 どいてええ!!どいてよおお!!!
 女12が一同に銃を構える
 生徒の一人が刀を構え、女に振りかざす
 別の男がそれを阻止しようとその生徒を突き飛ばし、抵抗しようと刀を振ると無関係な生徒を切りつけてしまう
 それをみて、先頭の銃を持っていた生徒が一同に銃口を向け、来るなと脅す、横を走り去ろうとするものを撃ち殺し、皆牽制し合って動けなくなる
マス うわ何今の光__
女13 うるっさい!早く行けや!(蹴り飛ばす)
キモ1 うわあ!(転ぶ)
女14 きゃあ!ねえ離れて…!
キモ1 あ、すいません!(人がもみ合ってて14にくっつく)
 女14、キモ1が少しにやけているように映る
女14 ねえやだあ!きゃああ!助けて!
男12 おいなにどさくさに紛れてやろうとしてんだよお!
男13 おいいいなあ
 女14、近くに落ちてた銃を手に取る
男14 はよいけよじゃまだよ!(キモ1を蹴る)
キモ1 うわああ!(体勢を崩し女14にキスする)
男13 うおっ!
女15 ねえほんと…
キモ1 (すぐさま離す)うぷ…ごめん!ごめんなさい!ちょ、すぐ_
 女14、キモ1の頭を撃つ
男13 …うわああ!!!!
女13 えなになになになに
女14 きゃあ血がかかった!
 女14、もう5発くらいキモ1の身体に撃ち込む
 みんな茫然とそれを見ている
女13 いやあねえいたあい!
 女13、耳の近くで撃たれたせいで音で耳を痛がり、持ってたこん棒のような武器で女14の肩を叩く
 女14、ぶたれた肩が吹き飛ぶ
 後ろの一同、箱のもとへいき各々武器を取る
マス おいお前ら、誰がとっていいって言ったよお?
 マス、男7を放り出す
 一同、マスにびびってたじろぐ
マス (ロケットランチャーを拾う)おんもっ。なんだこれ?ロケラン?
教頭 (入り口付近の死体を見て)なんだこれは?!おい君たち!何してるんだ!捨てなさい!!
マス かっけー(照準パネルを上げる)…これで狙うのか
 マス、パネルを覗き、後ろの一同に合わせる
 一同、怯えひしめく
  数多くの車のブレーキ音、警察の怒号やトランシーバ音が聞こえる
マス へへ。おもろいな。(男7に照準合わせ)…当ててみよお
 男7、咄嗟に箱に向かって走り出す
マス なにっ?!ざけんなっ…
 マス、男7に向かって引き金を引く
 男7、すぐさましゃがみ箱の陰へ
 弾は後ろの扉の中に直撃する
 凄まじい音と埃を上げて爆発が起こる。校舎内の悲鳴が聞こえる。後ろの一同は吹き飛ばされたり、崩れた出口のコンクリートの破片を喰らったり、遠い所へ走って行ったりする。階段のところにいた生徒たちは瓦礫に押しつぶされる
 和真、気絶する
マス げほっ、げほっ!あーやべ目が…(パチパチして)あー…ふぉーーー!すげえ!笑こんなちっちゃいのに威力半端ねえな。うわーごめーーん!(少し手を振って)みんなーごめーーん!そっち当てるつもりじゃなかったんだわー!まじごめんねーーー?
女6 (石の突き刺さった女5を抱えながら)ざけんなてめえ!!
女4 ふえええ…ねえ…大丈夫…?ううっ…
男11 かいちゃん!
男12 …右足が動かねえ
 和真、目覚める
和  (…はっ!やべえ、やべえ。どうしよ、戻んなきゃ。教室の中に。家帰んなきゃ、早く!)
 和真、出口に向かう
和  (うおっ、校長先生…!みんな…死んでる。し、死体だ…!死体…)
 和真、出口にたどり着くが、階段には瓦礫と多数の死体、負傷者が。その一人と目が合う
女8 た、たすけて…
和  あ、あ…えと_
マス ああっ…!いてええええ!!あーくっそ!!てめえ!!!
 マスの腕一帯に焼かれたような痕と血が。男7が光線銃でマスを撃った
男7 (B男の方へ走りながら)おいお前ら!今のうちに走れ!
B男 え、あ。
 B男、女10の手を引っ張り出口の方へ走り抜ける
 男5、横からサブマシンガンを構えている
B男 ?!危ない!!!!
 B男、女10を抱えて倒れこみ、箱の陰へ隠れる
女10 いった…!
B男 ?!大丈夫か?
 断続的に撃ち込まれる
男5 俺は見てたぞお!全部てめえのせいだあああ!!!
 警察が屋上への階段突入する
警1 犯人の子はまだ上に?!
教1 あ!テロの人が!テロが上に…!生徒も上にいっぱいいるかと…
警2 こちらY、救護増援を頼む。
警1 総員直ちに上がれ!…ちょっとごめんなお姉さんたち、ちょっと通るよー
警3 お兄ちゃんちょっと足こっちに出来るかな?そうそうそう
教1 みんな!警察の方が通るから、階段の真ん中開けてくれー!
 救急隊が到着する
教1 あ!すみませんありがとうございます。ここからこの上の階段までで、あそこの1-2の教室で保健教諭を待機させてるので
救  分かりました。おーい!もっと担架を持ってきてくれー!!
男9 うっ…うう…!
警1 ?!おい!下敷きだ!早く!くそ、でかいな…!
 マス、走り回る男7に当てようと定め続ける
マス おおい!!くそ野郎!てめぜってえ当てるう!!!
男7 はあ、はあ…!
男5 おらおらおらああ!!こんな木ぶち抜いてやるぜええ!
 跳弾が男12、その他の死体に当たる
男11 かず!おい!!やめろお!
B男 く…!移動しよう
女10 え?…あ、うん…
 マス、箱から手ごろな銃を手に取り、狙って撃つを繰り返す、銃弾は全て外れる
マス おい!くっ
 男5、マスに撃つ。マス咄嗟に箱の陰へ
マス うお?!あっぶねー
男5 ったくいつまでも調子乗ってんじゃねえよ。ヤクザか俳優か知らんけどもう終わりだっつーの
B男  …?標的が変わったのか…?
女10 はあ、はあ
B男  あそこ、下、警察の人だ…!俺がおんぶするから走ろう!
 女10、頷く
男5 おーい隠れんのかよあのマスが笑
マス (立ち上がり手を挙げて)ちょっと待ってくれ!ほら?何も持ってないだろ??ほら(ブレザー袖の中に手留弾)!ちょっとさ、話し合おう?
男5 ざけんな(容赦なく打つ)
マス うおおお?!!(すぐしゃがむ)
男5 お前みたいな一軍に貸す耳なんかねえよ。今までさんざん好き勝手してたやつがあ!
 男5、小型硫酸投下機を手に取り、酸の弾を二発ほど、マスのところに届くように打ち上げる
 着弾すると硫酸がぶちまかれる。ガスが発生する。
マス うおっ?!あつっ…!くさ!
男5 みたか?こんな趣味の悪い武器もあんだ。てめえが学校中の女子レイプしたり、俺みたいなやつから金取ったりしたバツが今来たんだ。これさえもお前は悪用し、生徒や先生を愉しみのために殺したけど…この数を見ろよ。お前が今まで虐めてきたやつらの人数分送られてきたんだろうな。
女10 (ガスを吸って)はあ、はあ、なんか具合悪くなってきた
B男 ?!大丈夫か、しっかりしろ
男5 俺たちみたいな苦しむやつらが、お前ら害虫にやり返せるように助けが来たんだ!!
 男8、陰で銃を取り、ジェットパックを背負う
警1 よ…いしょっと…!(瓦礫がどかされる)大丈夫ですかー?もしもし?
男5 これはプレゼントだ!神が俺たちに世界を変えるように頼んできてんだよ!
男9 こん…にちわ…
警1 はいこんにちはー、安田!運んで。
警2 隊員ここはもう怪我人はいない!一気に上がれ!
マス はぁ、は、…はっ…!そこかあ!
 マス、置いてたロケランを拾い上げ、撃つ
男7 やべっ…
 男7、よけるが、弾はそのまま孤を描いて街のデパートに当たる
 街中から叫び声
マス ちっ、もう一発…
 男8、ジェットのボタンを押し、飛び降りて飛んでいく
男5 一般市民を殺すんじゃねえ!!!このガイジがあ!!
 男5、弾倉から直接硫酸弾を2,3個取って武器の上をがしゃがしゃと歩き、マスのもとへ向かう。
警1 手を上げろ!動くな全員!
 男5、驚いて手に力を入れすぎて、そのうちの一つが割れ右手が硫酸を浴びる。下の武器も浴び、形が変形する
 警察隊員、ぞろぞろと入り、あっという間にマスたちを囲む
男5 あああ!!!あああ!!!!!
 マス、その隙を見て持ってた手榴弾のピンを外し、後ろ手に男5へ投げる。弾は男5の頭に当たり、箱と箱の間に落ちる。手榴弾は呼吸をするようにコシュ―という音を繰り返し、徐々に強くなる光に比例してその呼吸音も強くなったと思うと、大爆発し、武器の箱が全て吹き飛ばされ、大量の武器が街中にばらまかれる。その場の人間は皆屋上から落ちるか、瓦礫や縁に受け止められて屋上に残るか、体がばらばらに吹き飛ぶかである。男5は箱の上に乗ったまま飛ばされる
マス (吹き飛ばされ屋上の縁に受け止められる)…いっ…!っつーーー…足と手が…ぐろ…やべえ、なんも聞こえねえ…ん?
 マスに大量の銃器が降り注ぐ
マス うわ...
 マスは押しつぶされる
 この大爆発で屋上の八割が巨大な穴となり、屋上近くにいた生徒は8割、校庭に避難した生徒は1割、降り注いだ武器によっては町民の80名ほどが死亡した。

ー終ー


#創作大賞2023 #漫画原作部門

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