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海外留学で日本人と関わる?【要領悪いアメリカ留学22】

今週で、アメリカで生活を始めて一年になります🎉
そんな今週は日本から、大学院時代の同期が来ていました。

彼と出会ったのは、僕が、博士課程進学時に別の大学院(建物もまだできてなくて、ラボも学生誰もいないw)を選び進学した時に、
内部の修士課程から上がってきた一人として、外部から来た僕に話しかけてくれたのがきっかけです。

彼はゴリゴリの化学合成のラボだったので、研究の話はほとんどしたことがありませんが、時折、飲み会で話したりするなど貴重な同期でした。

大学院卒業してから5、6年ぶりの再会したのですが、
お互い状況は変わりながらも、僕は大学で、彼は製薬企業で闘っている研究者同士として、とても刺激になる話ができたと共に、楽しい時間を過ごすことができました。

彼から連絡が来たきっかけは、半年くらい前に学会誌に寄稿した僕のエッセイだったらしく、所属がサンフランシスコの大学だということを知って、出張のついでに連絡をくれたようでした。

卒業後、会ってないのに、僕の色々なことを覚えていてくれて、
「よく覚えていたね!」と言うと、
「博士進学の時に、そんなできたてのラボに外部から来るクレイジーなやつを忘れるわけがない!笑」と言われましたw

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留学するとき、こんな話を耳にしました
「留学先で日本人と交流するのは、留学の意味がない」

僕は去年の8月に来た当初は、1人しか日本人の知り合いがおらず、
自分自身の力で、下手な英語を駆使しながら生活をしていました。(改善されずw)
他の日本人と出会ったのは11月、サンフランシスコの日本人研究者で作るコミュニティーの学術集会での講演を依頼された時のことです。
これをきっかけに日本人の方ともたまに遊ぶようになり、今ではこのコミュニティーの運営委員の一人として尽力しています。

先週はよく話す3人でペルー料理行って、その後3時間くらい飲んでました。

僕は元々、海外留学先での日本人との交流に否定的ではありません。
むしろ、肯定的です。(もちろんバランスは考えるべきではあるけど)

日本人とは、他の国の人と過ごすよりかは、言語の負担や、味覚的な好みのバラツキが少ないので、楽なことが多いです。
しかし、新しい発見とか学びは少ないかもしれません。

ただ、人間関係という点では、短期的にも長期的にもメリットが大きいと思っています。
それは、クレイジー進学した先のお師匠様が示してくださいました。

お師匠様は僕が進学時、アメリカのサンディエゴでの5年の留学から戻ってこられたばかりでした。
色々なアメリカの話を聞かせて頂いて、当時の僕には想像できないことばかりでした。

お師匠様の話にも飽きた をたくさん伺った頃、
一時帰国で戻られた日本人研究者たちが、お師匠様を訪ねて次々とラボにやってきます。
みなさん、研究のトーク以外にも、お食事に同席させていただく機会も作っていただき、お師匠様目線以外の海外留学の話をたくさん伺うことができました。
こうした機会の積み重ねにより、海外留学という選択肢を自分の中で育むことができたのかもしれません。
今思うと、お師匠様に転がされていたようにも感じますが、卒業生で海外留学しているのは僕だけなので、そんな感じでもないのかもしれませんねw

そうやってラボにいらした皆さんが口を揃えて仰るのが、お師匠様とのアメリカでの思い出です。
飲み友達だったり、学会で仲良くなったり、子供の保育園の関係だったり、、、

海外留学時に出会った日本人とは、特殊な環境に一緒に立ち向かっている仲間意識のようなものが芽生える気がします。
先日のペルー料理でも、メニュー見ても、料理が一ミリも分からず、
「とりあえず、素材書いてあるから、鶏と豚と魚頼もう」という謎のオーダーをしました。
きた料理は思っているものと違いましたが、どれも非常においしく、また知らない国のレストラン行こうね!となりました。

前にも書きましたが、僕はいつかは日本に帰ってきて仕事したいと考えています。
その時、後輩や部下、学生がいたときに、海外留学の体験を、自分の目線以外から聞かせてあげられるのは、とても有用な機会だと思います。
この留学生活で仲良くなった人に、いつか自分のラボに来ていただく、、、
そんなことを目標にしてまた頑張っていきたいですね。

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そんな話を同期にしたら、
「あの時、いい選択をしたんだね」と褒めてくれました。
嬉しすぎて、仕事サボって3時間もランチをしてしまいました。
今度日本に帰ったら、結婚のお祝い持っていこう。

前のホテル記事の中にも出てくるホテル・サンライズ

この原稿をアメリカ来て初めて泊まったホテルの近くのカフェで書いていました。
1年はあっという間、初心に戻った気分で頑張ろう!

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