出産記録

破水
私の出産は破水から始まった。

夜、仙骨あたりが痛くて寝付けなかった。
旦那は隣でぐっすり眠っている。
寝付けないことは妊娠中はよくあったので気にしていなかった。
このまま睡魔が来るのをベッドの上で待つか、リビングで気晴らしに漫画でも読むか迷っていた。
ベッドで腰の体勢を変えながら夜の更け方を考えていたころ、
3時40分「プチッ、ジョロ。」
右腹下あたりにそんな感覚があり、ベッドから飛び起き、床に移動した。
「チン！」
緊急用のベルを押した。
これは旦那を起こすために100円で買ったベル。
「破水したかも。」
そう呟き、トイレへ向かった。
トイレに座ってみたが、ジョロの分しか出ていなかった。
あれ、間違い？
旦那も起こしてしまったので、とりあえず2人でリビングで様子を見ることにした。
私は漫画を読み、旦那は出産応援グッズのうちわを制作していた。
4時
再びトイレに行ってみようとソファから立ち上がる。
その瞬間「ジョロジョロ」と流れる感覚。
「やっぱり破水だ。」
そう言ってトイレに座り、トイレに貼っておいた連絡表を見て、病院へ電話をした。
電話の間、旦那にはバスタオルや荷物の準備を指示した。
旦那はかなりアワアワしていた。

私「破水しました。」
助産師「予定日は？何時に来られます？」
私「30分以内には。」
助産師「旦那さん来てもコロナだから上まで上がれないですからね。」

こんな電話のやりとりをして、実家の両親に電話をして、車を回してもらった。
車が来るまでの間、旦那には近場のコンビニで軽食と飲料水を買ってきてもらった。
振り返ると病院に着くまでのこの時間が一番ハラハラしたかも。


4時30分
病院到着。
私は車椅子で病棟まで運ばれ、旦那とは緊急外来の受付でバイバイをした。

夜勤の助産師による内診のため内診台に座る。
羊水チェックをされる。
助産師「はい、破水確定ですね。子宮口は2センチ。入院です。」
私「はい。」
そのまま陣痛室へ。

陣痛室

これから陣痛室で陣痛が来るのをひたすら待つ。
破水しているため、安静にしているようにと助産師より指示を受ける。
私の予定では陣痛が来て入院をする予定だったのに、破水から始まる出産になるとは思わなかった。
もっと病院で歩き回って動いて、シャワーで身体を温めて陣痛を促進する予定だった。
なのに、安静って…。

しかも予定日より2週間も早かったので初めてのNSTを身体に装着して体位変換をもしづらい状態。
こんなにいきなり産むことになるとは。
そして、病院の朝ごはんが来るため、軽食を買ったのに食べるタイミングを失った。
飲み物はいるけど、食べ物は必要ないね。
まぁ時間帯にもよるのかな。

9時30分
医師による内診の時間。
陣痛が全然来ていなかった。
子宮口も変わらず。
破水しているから感染のリスクもあり72時間以内に産まなきゃいけなかった。
このまま自然に陣痛が来るのを待って72時間以内に産めなくて帝王切開になるのは嫌だったので、促進剤を使うことになった。

11時30分
陣痛促進剤開始。
旦那に促進剤をやることを連絡して、お昼ご飯を食べた。

14時
かなり腰から仙骨にかけて痛くなり始めた。
横にもなっていられないし、座ってもいられない。
携帯もいじっていられないため最後にみんなに連絡したのはこの辺りの時間帯。
子宮口は8センチくらい。
1人で陣痛に耐えるのが辛かった。
内診で助産師が来るたびにさすって欲しいと頼んだが、その時だけさすってくれ「また後で来るね。」と業務があるため戻ってしまう。
この時に立ち会いの人がいる大事さを感じる。
痛みが来たらひたすら自分で腰をさすったりお尻を押していた。
ベッド上で脚をジタバタともがいていた。
再度、内診に来たときに「さすって欲しい。」とお願いをした。
助産師「わかった。雑務が終わったらずっといるね。」
私「はい。」と言ったが、
心の中では今からずっといて欲しいと思っていた。

15時
この辺りから「痛いー。」とか声が一人でも出てたかな。
助産師もいてくれるようになりました。

15時30分
子宮口全開。
分娩室へ歩いてすんなり移動。
あれよあれよと人が集まる。
いきみ逃しが大変だったかな。
いきみたいのにいきんでいい時間になるまでが大変だった。
表現の仕方が分からないし、語彙力がないので「痛い」「ハッハッ」「ハァー」「んー」って言葉を主に使ってました。
お腹も痛いのかもしれないけれど、腰とお尻の方が砕けそうで痛かったです。
いきんでも良くなってからは5回くらいいきんで生まれたかな。

16時
息子誕生。
「オギャー！！」
胸の上に息子を置かれて初めてみた瞬間は、髪の毛がフサフサで可愛かった。

そのあとは処置のためしばしお別れ。
私は会陰を5センチくらい縫われた。
痛いけどそんな気にならないくらいです。
縫ったあとは清拭とか着替えとかしました。
その後、綺麗になった息子が横に来て写真タイム。
旦那にもビデオ通話しました。
連絡がしばらくなかったから生まれたことにかなり驚いてました。

出産を振り返ると立ち会いというか、陣痛室でさすってくれる人がいて欲しかった。
後はこまめに連絡を取れなかったから、そういう意味では人は一人でも付いてきてほしかった。
コロナだから仕方ないけど、もし二人目産むようだったら次は立ち会いできるいいな。
産むのは痛かったけど、本当に痛いのは2時間くらいだから想定内の範囲内でした。
まぁ産後も数日は他の痛みが出てくるんだけどね。
それはまた後ほど。
とりあえず自分お疲れって感じでした。
後、世の母は偉大だよ。
これから産む人も大丈夫。頑張りましょう！

以上、出産記録でした。

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