初の休息日は博物館めぐり!【カミーノへ行こう:本編その15】
8時に起きてやったぜ!!!
朝ごはんのあと、二度寝までしてやったぜ!!
なぜなら博物館は11時からなのだ!
まずは人類進化博物館へ。
スペインのこの辺りの地域は、何十万年も前の地層が残っていて、その研究で有名らしい。
最近の研究では、ユーラシア大陸に人類が来たのは、科学者が予想していたよりも数万年早かったことがわかったとか。
今でも発掘と研究が続いていて、さまざまな人類種や動植物の痕跡が辿れるそう。
ダーウィンの進化論にも触れ、いわゆる「人類」がどのような変化を経てきたのか、またはこの地に住んでいた人たちが他の種族に追い出されたりだとか、そういうことがいろいろ展示してある。
「原始人」というとネアンデルタール人とサピエンス人しか知らないんだが、その二種は一番新しい人類のふたつで、しかも違うグループらしい???
まじか。
英語だったのと専門用語ばかりだったので、さっさと集中力は切れ、2時間ちょっと展示を見て終了。
2時間て相当だよ。
人類の進化、特に道具や火の使用についても変遷が詳しくて、その辺はなかなかおもしろかった。
進化論といえば、よく神学と対立するかのように論じられがちだけど、大聖堂のある街でこの進化博物館があるというのが興味深い。
この辺りの土地の歴史だものね。
ちなみにわたしは「神の1日が人類の1日な訳ないじゃん」派なので、「天地創造」の過程の中でダーウィンがいうところの進化が起こったと考えている。
別に根拠はないけど、自分的にはそう考えるのが一番矛盾がないので。
さて、お腹が空いたので昼ごはん。
次に行こうと思っていた博物館の近くの評価の高いバルに行ったら、「飲み物だけ」だと言われてしょんぼり。
していたら、地元のマダムが「この辺でピンチョス食べるならこのお店よ」と美味しいお店を教えてくれた。
むっちゃグラシアス。
人で賑わうバルのカウンターに並ぶピンチョスを眺めていると、おじいちゃん店員がメニューをくれる。
トルティージャとイベリコのクリームコロッケ、マッシュルームを頼んでわくわく待つ。
トルティージャとコロッケはマジで美味しい。
そして遅れて出てきたマッシュルーム!
焼きたて!
きのこの汁と肉の汁が下にしかれたパンに染み込んで、一口ごとに悶えまくる。
謎のアジア人でごめんよ……
そのくらい美味しかったんだよ!!!
美味しかった!!
さて、次の博物館と思ったらシエスタタイム突入。
わたしも眠いし、一度ホステルに戻ってお昼寝。
17時過ぎに本日のメインである、「ヴォイニッチ博物館」なるものに行く。
「奇書の世界史」で知っていたこの本の博物館がこの街にあるなんて、誰が思う???
昨日のうちにちゃんと動画で復習しといた。
行ってみると、ドアが閉まっているのでインターホンを押す。
どうやら本当に小さな博物館で、無料だし、人が来た時だけ対応するみたい。
3階と2階がヴォイニッチ博物館。
当たり前のように英語などない。
展示品は、現在イェール大学にある本物の精巧なファクシミリ版らしく、本物ではないものの実にすばらしい。
まず出迎えられたのは、「悪魔の書」。
この時点で、「、ヴォイニッチ手稿だけじゃなくてほかの古書もあるのか」と気付く。
でもヴォイニッチ手稿もあるし、ヴォイニッチの書斎もあるし、わからないなりに見応えがあった。
事前知識は必須。
そのあと街をぶらついて素敵カフェでケーキを食べ、城壁の上に登って街を一望する。
すばらしい。
ミサは昨日出席したからまあいいや、と思いつつ、なかなか大聖堂の前を去れないでいる。
ほんとすごい建物よな。
カトリックの聖堂って、ものすごくお金がかかってるし芸術的にもすんばらしいので、たまに「金の亡者」扱いされるけど、細かい彫刻や絵で表されている聖書の話を見ていると、本気で伝えたいし神のことを伝えるなら最上級のものでなくては、という気概を感じる。
芸術家のパトロンにもなっただろうし、土木工事から何から、公共事業として職人に仕事を与えていただろうし、やっぱり教会がないと街として立ち行かない作りになってるのよなぁ。
などと思いながら大聖堂を眺める。
さ、そろそろ宿に帰って寝る準備をしますか。
明日はまた荷物を背負って歩くぞー!
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