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測量士補に合格した/受験した経緯・勉強の記録・今後の仕事について

合格した。あらたまってちゃんと書こうとか思っていると時機を逃しそうなので、荒削りでも書いて残しておこうと思う。

去年の9月くらいに、本業(農業用ドローン開発のナイルワークス)でRTK-GNSSを使った測量機の新型の開発担当になった。もちろん一人で作ったわけではないが、割と主要な部分をやることになった。

最初は今期・元期の違いああることすら知らないくらい、測量に関する知識は薄かったので、いろいろ調べたり勉強しはじめた。
開発した測量機によって取得した値が正しいこと、誤差が期待以下であることはどう計算・保証するのだろうというところから、電子基準点の場所を調べてデータをダウンロードしたり実際にその場所に行って測量機を使ってみるなどしているうちに、測量という分野に俄然興味が湧いてきた。

測量関係の国家資格があることを知り、せっかくなら資格取るかということで勢いで試験を受けてみることにした。書類を書いて郵便局に持っていって出した。それが今年の1月末。

試験勉強

試験申し込みをした直後に参考書を1冊買って読み始めた。

4月までは週一で1時間とって少しずつ進めた。子供が習い事にいっている間の待ち時間にスタバでやった。

試験前の2週間でまとまった時間をとった(勤務先の有給休暇を2日分使ったのと、ゴールデンウィークのうち妻と子供が実家に行っていた2日)。参考書を2冊と過去問題集を1冊のを追加で買って、ひたすらこなした。自宅では集中できないので、近所のコインスペースに籠もった。

勉強時間は計60時間くらいだと思う。

左の本がおすすめ

久しぶりにまとまって勉強した感覚がある。特に測量士補は計算問題があり、試験に電卓は使えず手計算なので、数学を勉強し直すことになった。
数学は特段得意ではないが、好きだということを再認識した。好きだから継続して学習することが苦ではないどころか、おもしろい。

TOEIC・AWS・Kubernetesの試験は直近数年でも受けたことはあったけれど、それ以外の分野の試験は大学受験以来だったと思う。
集中して勉強するということはかなり疲れるのだなと認識したが、勉強するを自分自身がまだまだやれそうということに対する自信はついたのが良かった。

今後の仕事について

稀少なキャリアは掛け合わせだとよく言われるが、ソフトウェアエンジニアで測量士補の資格持っている人はまだまだ希少だと思う。測量機器の開発に携わらせてくれた勤務先にも感謝したい。

これまでは機器を開発していた側であり、GNSS測量なら多少は経験あるといえるが、製品テストでの利用で、会社の近くとか、試験圃場とか、その程度。基準点測量・航空測量・応用測量などの経験は皆無だ。
測量の実務経験を積みたいと思っている。ひとまず国土地理院の名簿に登録して、個人事業主で業務委託として従事することができないか、探ってみたい。
GNSS(人工衛星)の技術もとてもおもしろくて、ロマンがあるし、かつ将来性も感じた。引き続き機会を作って学んでいきたい。

今後のキャリアとしては、(1)IoT/ロボティクスx農業や工業などのドメインに深く入っていくか、それとも(2)これまでの延長でソフトウェアオペレーションに特化してAI・MLとかDev(Sec)Opsでやっていくかっていう大きく分けて2つの方向性の分かれ目にいるという感じがなんとなくある。
どちらもソフトウェア技術者としての基盤をもったうえで、というのは同じだが、両方全部っていうのはやりきれない気がしているので、方向性を定めることが必要な気がする。
何か今すぐ選択を迫られているわけじゃない。けどAIがソフトウェア開発に大きく入ってきて、「現場かつ実世界のコンテクストでやる」か「ソフトウェアを正しく動作させて維持する(オペレーション)」というどっちかの領域に明確に強みを持っていかないと、ただ開発できますだと駆逐される感覚がある。アンテナを広めに張っていきたいと思う。

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