日本語どこまでやるか問題②
「日本の学校へ戻るのか」 そして、「いつ戻るのか」
「日本の学校へ戻るのか」そして、「いつ戻るのか」は、海外に住んでいる子どもたちが日本語をどの程度勉強すべきかを決める上で、とても重要なポイントです。
海外での日本語の学習は、その子が将来的に日本の学校の入学試験に合格できるか否かだけでなく、日本の教育システムにスムーズに適応できるかどうかにも大きく関わってきます。
帰国子女が日本で受験をする際の一般論
帰国子女が日本の学校に入学するには、一般入試、AO入試、帰国子女入試等の方法があります。早い段階でどの入試方法で受験するのか、どの学校の入学試験を受けるのかを決めて、その準備をしておくことが大切です。
(海外帰国子女が日本の学校の入学試験を受ける際の具体的な情報については、いくつか良さそうなサイトをピックアップしたのでぜび参考にしてください。)
<海外帰国子女が日本の学校の入学試験を受ける際に参考になる主な情報源>
◆帰国便利帳Web: 帰国子女のための学校選びや入試情報に特化した情報を提供しています。www.kikoku-benricho.com
◆海外子女教育振興財団: 日本国内の学校に関する情報や、海外子女の教育支援に関する情報を提供しています。www.joes.or.jp
◆cocoiro(ココイロ): 帰国子女のための高校入試情報や学校リストなどを提供しています。cocoiro.me
◆海外赴任ガイド: 海外帰国子女の中学入試に関するアドバイスや情報を提供しています。funinguide.jp
◆日能研グローバル・サービス: 帰国子女のための学校情報や入試情報を掲載しています。https://www.nichinoken.co.jp/np5/nnk/ngs/
◆海外・帰国子女のための情報サイト: 帰国子女の入試に必要な書類や学校選びのポイントを提供しています。kikokushijyo.jimdofree.com
◆EDUBAL: 海外子女向けのオンライン家庭教師サービスで、高校受験の学校情報や入試対策方法を提供しています。www.edubal.net
我々のスタンスと日本語学習の戦略
私の家族にとっても、まさにこの点が悩みどころです。親としての基本スタンスは、「できれば海外の学校に進学し、多国籍で多様な価値観の仲間と切磋琢磨してほしい」というもの。しかし、ビザや学費などの現実的な問題や、そもそも子どもが自ら日本の大学進学を希望するかもしれない可能性を考えると、とても変数が多い将来設計なのです。
その不明確な状況下で取り得る戦略として、現時点では「日本の一般受験は狙わない」ということを方針として決めています。(子どもが「お父さん、自分はどうしても日本の一般受験がしたい!」と言えば話は別ですが、そうはならないだろうと思っています)
それは子どもの負担を考えると非現実的だと考えたからです。例えば、こちらに来てわかったことですが、カナダのBC州の公立の高校で学ぶ数学は、どうやら日本の中学までの内容と近いようなのです。受験をするならそこをカバーする必要性が出てきます。
その他に、受験対策として必要な学科には国語、社会や理科(いづれも日本語での語彙等をきちんと学びなおす必要がある教科)があり、現地校での学習に加えて、一般受験レベルでこれらの勉強をするのは現実的ではありません。
こちらの高校には選択科目がたくさんあり、宿題もそれなりに出るので決して楽なわけではありません。例えば、13歳の長男はビジネスという科目がスタートし、起業マインドやマーケティングについての授業が始まりました。音楽も熱心で、後期は毎日楽器演奏の授業があります。
そうなると、もし日本の学校に戻る場合には、AO入試または帰国子女入試を受けるという選択肢になります。これらの入試の場合、一般的に必要になってくるのは帰国子女入試用の国語と数学、英語、面接や論文が多いようです。ということで、我々家族のカナダでの日本帰国を考慮した場合の学習目標は、「これらの入試にも対応できる力を備えておく」ということになりました。
ほとんどの学校で日本語の面接や小論文があるので、「日本語の文章をきちんと書く」「日本語で自分の考えをしっかり伝える」ことは、特に大切だと考えています。
私の運営する個別指導スクールでは、子どもたちが自分の言いたいことをまとめ、それを発表するというアウトプット学習を軸としています。毎週進捗を一人一人確認し、アドバイスしながら文章を整え、毎月全員で発表会をするという流れです。
海外にいながら日本語力をどう伸ばすか、どうキープするか。またブログをアップしたいと思います。
日本語 個別指導スクール
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