見出し画像

#7 1人の時間

ALSになり、体が自分の意思通りに動かなくなった今、24時間の介助を受けながら生活していると、トイレが唯一の1人部屋だったりする。

病気になる前は当たり前だったことが当たり前じゃなくなったことのひとつ。

トイレに入っていると、いろいろなことを考える。
自分の生き死にを感じてみたり。
たまにどこにもぶつけられないALSへの怒りがこみ上げることも。
でも、一番多いのは無になる時間だなぁ。

「終わりましたぁ」

と介助者を呼ぶまでの時間、私が私でいられる時間。

この後は、便の量を確認してもらい、陰部を拭いてもらって。
動けない現実の自分に戻る。

1日でも多く、トイレに行ける日が続きますように…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?