#21 ZEROになる
私は、昔からB’zが好きで、よくライブにも行った。
好きな曲、山ほどあるけど、その中に「ZERO」がある。
先日、現実にZEROになったことが起きた…というか、予定調和だったけど。
握力がZEROになったのだ。
10代でバンドでドラムをやっていて、一時は30kgを軽く超えていた握力が…だ。
もうまっ白…
びっくりを通り過ぎて「ZERO」を歌ってしまった。
そうなることは覚悟して今まで生きてきたが、現実ZEROになるのはやっぱりしんどい。
もう戻ることがないから。
…とはいえ、まだ親指が使えて、こうしてスマホが打てるから、まだまだやれることはたくさんある…と言い聞かせては受け入れる。
筋肉がなくなり、いろんな部位が業務終了するたびに、
言い聞かせる↔︎受け入れる
を繰り返している。
怖いのは、呼吸機能が衰えて気管切開して人工呼吸器になること。
しゃべれなくなる恐怖。
それでも、たぶん私は、
言い聞かせる↔︎受け入れる
を繰り返し、生ききるんだろう。
だから、本当のZEROになるのは、「生ききった時」だと、今は思っている。
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