シリコンバレーを真似するなら、ぜひ真似て欲しいもの

我が街、浜松市がグローバル拠点都市に選定されましたが、新規事業の創出とかいうならぜひとも取り入れて欲しいイベントがあります。日本の文化は素晴らしいですが、失敗に寛容にという要素が加わったら強みを増すと思うので、その一歩としてぜひ取り組んで欲しいと思います。

昨日の産経新聞に取り上げられましたが、浜松市を挙げての新規事業創出の取り組みが功を奏したのか、グローバル拠点都市の一つになりました。

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新規事業創出の仕事に熱心に取り組んでいる皆さんを知っているだけに、自分ごとのように嬉しいと同時に、ぜひ取り組んで欲しいイベントがあります。

それは失敗カンファレンス。

“成功者による失敗自慢大会”

というものです。

以前東京で開催されるにあたって、エバーノートCEOのリービン氏が
「東京に唯一足りないものがあるとしたらそれは“失敗への寛容度の低さ”だと思う。しかし、これは起業が増えれば徐々に変わっていく。これを変えていけるように何かやりたい」
と言っていたと聞いたことがあります。

個人的な感覚ですが、日本の文化の中には上手くそつなくスマートにやるのがいいことだという思い込みと失敗に対する不寛容、そしてその結果失敗することへの極度の恐れがあるような気がしてなりません。こうした問題を扱った意識調査とかあればぜひ確認したいところですが、不安や恐れとうまく付き合っていくことができると、個人や組織の生産性がグッと上がると思うのです。

かつて日本のものづくりに大きな貢献をしてくれたエドワード・デミング博士も14項目の8番目に不安・恐れを制限する仕組みの重要性を取り上げられていましたから、前向きに進んでいる人はたくさん失敗をして、それでも前進したから今があるのだということに、多くの人に触れてもらえる機会を作って欲しいものです。

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