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サラ

「サラ」
関西弁で新品のこと。

駅の階段でつまづいた人が、真っ先に靴の汚れを払ったら
 「あ、サラの靴はいてんねんな」
って思う。
自分もサラの靴がちょっと汚れたらすぐ拭おうとする。でもいつからか、そんなことはしなくなる。ちょっと汚れてもまあええか、って。
いつからそうなるのかは明確にはわからないけど、気づいたらそうなってる。絶対に。

サラの服を買った時、それをお披露目するのをいつにするか悩んだりする。
 「いや、今日ちゃうなー」
 「居酒屋に来ていくのもなー」
とか。
かと言って、サラをおろすのに適した用事がなんなのかもよく分からんから結局適当な予定の時におろす。
しかもある程度仲のいい友達との予定の時。
たとえダサくても気にならんし、気がおけないが故に指摘してくれるかもしれないし。
好きな人とのデートでサラはなかなかおろしにくい。
ある程度実績を積んだ服しか、着れない。
こんな意気地なしなこと考えてんのは自分だけなんか。
いや、みんなそうであってほしい。


サラピン。
良い響き。

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