富士見町「徒歩圏」コミュニティの素地をつくる
0.調布市まちづくりプロデューサーって何をするの?
2020年度から3年間、東京都の「空き家エリアリノベーション支援事業」に採択されたこの事業は,調布市のプロデュースのもと、2人の「まちづくりプロデューサー」が地域住民のみなさんと連携しながら,まちの魅力を再発見し,地域コミュニティの醸成と空きストックを活かした、「徒歩圏」の生活拠点づくりを目指し、皆さんがここに住んでいてよかったと思えるような地域環境形成の素地をつくります。
主役はあくまで住民の皆さんです。
1.今年度行ってきたこと
初年度は、富士見町に増えつつある空き家を地域の居場所として活用したいと考えている地域住民の方々への啓発も含め、キックオフとなる2020年10月11日に開催されたスタートアップトークイベントを皮切りにシンポジウムを11月から毎月1回ずつ計4回、開催いたしました。
次の投稿でそれぞれのシンポジウムのダイジェスト版を掲載します。
まず第1回目は八王子にて喫茶店を併設したご自身の設計事務所である楓設計室をはじめ、様々な空きストックの改修を行っている加藤陽介氏、第2回目はHAGISOのリノベーションをきっかけに町全体を再編集し、新たな価値を生み出した宮﨑晃吉氏、栃木市の伝建地区における空きストック再生やコミュニティ形成を産学官連携で行っている一条嘉之氏、遠藤翼氏、横内基氏、そして最後は 「建築と不動産のあいだを追究する」をコンセプトに「いすみラーニングセンター」はじめ 空き家活用や空き家バンクシステムについて研究・実践を行っている創造系不動産の高橋寿太郎氏より、地域と人と空きストックをどのように結びつけていくかについてお話しいただきました。
2.次年度からの活動について
この事業は「まちづくりプロデューサー」が、住民の皆さんが空き家を活用して地域の生活拠点づくりをサポートしていくものです。
2021年度は「ひとを繋げて拠点をつくる」をテーマに、住民のためのまちづくりを実践されている方々をゲストをお招きして、シンポジウムを続けてまいります。2年目は実践へとフィールドを移していくために、まずは小さな拠点づくりを実験的に行う予定です。2022年度はその経験を活かした空き家改修による地域拠点づくりへと段階的に移行していく計画です。
このプロジェクトを成功させるためにも、ご興味のある方は積極的に手を挙げていただければと思います。