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こんにちは。上出惠悟です。 長右衛門窯で轆轤や造形を担当する柴田は東京藝術大学で彫刻を学び、その後文化財を修復する仕事に就いていたので、芸術や仏像については深い知識があります。九谷焼はもちろん陶磁器や食器についてはそれ程詳しくありませんが、物を見る眼と自ら理解しながら進めていこうとする手を持っていて、私が信頼している職人の一人です。 画像は文化財修復保存に従事していた2015年頃の柴田(株式会社 東京文化財センター)。 そんな柴田に寅の水滴のラフ案を見せてみると、やはり
本記事の全文を試し読みとして現在無料公開中です。 こんにちは。上出惠悟です。 道行(みちゆき)の最初は干支水滴です。干支水滴は2017年より製作している干支にちなんだ製品で、これまで戌年、亥年、子年、丑年の4種類を発売して来ました。 最新作の丑年の水滴は下記よりご覧ください。 水滴とは硯(すずり)で墨を擦る時に水を差す為の書道用具(文房具)ですが、古くより趣向を凝らした様々な形のものがあり、水滴として使うというより蒐集されている方も多いです。あまり馴染みのない方もいら
こんにちは。上出惠悟です。 前回は寅年の水滴のスケッチを2枚ご紹介しました。ここから造形へと進めていくのですが、その前に干支水滴の初回であった戌年について少しお話したいと思います。実はこの戌の水滴(↓)には明確な3つのモデルがありました。 恐らく長右衛門窯のスタッフも知らないであろうそのモデルについて、下記に1つずつご紹介したいと思います。