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独占スクープ!「目的は侵略!?やっぱりたこは宇宙人なのか!?」

日本人がこよなく愛するたこ。
ところが欧米諸国では「デビルフィッシュ(悪魔の魚)」と呼ばれる嫌われ者。実際、たこを食べる文化があるのは、日本のほか、メキシコ、スペイン、イタリア、ギリシャなど限られている。たしかに、たこについて知れば知るほど、その不思議な生態は謎は深まるばかり。そこで本誌では総力を挙げてたこを調査。たこだけに話に尾ひれをつけないよう気をつけつつ、知られざるたこの不思議を紹介する。

たこの七不思議1 脳みそが9個ある⁉

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たこは頭部に大きな脳が1個、腕に小さな脳が8個、合計9個の脳がある。1本1本の腕はそれぞれに直結した脳によって独立して動き、からまることはない。人間の3歳児並みの知能があるといわれ、「海の賢者」のニックネームまで付いている。道具をつかったり、フタ付きの瓶に入れたエサを腕で開けて食べたという実験結果もあるほどだ。ひそかに彼らが地球征服をたくらんでいたとしても不思議はない。ちなみに心臓は3個あり、その血は青い。

たこの七不思議2 体の色は変幻自在⁉

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たこの体色変化速度は動物界ナンバーワンで、「マスター・オブ・カムフラージュ(隠蔽の達人)」の異名を持つ。彼らは敵から身を守るため、体色を自由に操り、岩肌や海藻、ときにはほかの生物にまでカムフラージュする。動物界きっての「色の使い手」である彼らだが、じつはその目は色を見分けることができない。

たこの七不思議3 サメより強い⁉

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たこの体は9割が筋肉でできている。そのパワーはすさまじく、エビやカニはもちろん、ときにはカモメやサメまでも捕獲するというから驚くほかはない。そんなマッチョなたこではあるが、メンタルが弱く、ストレスで自分の腕を食べてしまうこともあるそうだ。

たこの七不思議4 世界最大のたこ北海道に!

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世界に約250種類生息しているするといわれるたこ。そのうち50種類は日本周辺の海で確認されている。北海道で水揚げされるたこは「みずだこ」と「柳だこ」の2種類で、みずだこは北海道一円と本州に生息。大きさはたこの仲間としては世界最大で、全長3mにもなる。柳だこは全長1mあまり。北海道周辺や本州北部に生息するが、太平洋沿岸での漁獲が80%を占めている。

※白糠港に水揚げされたみずだこ(写真左)と柳だこ(写真右)。大きさの違いは一目瞭然。成熟したみずだこは20kgほどもあり、大きなものでは30kg以上にもなる。

たこの七不思議5 たこ知恵くらべ⁉

たこ漁には、「たこ漁りびき」、「たこ箱」、「空釣り縄」などの漁法があり、いずれもたこの習性を利用している。知的生命体たこと人間との頭脳戦なのである。

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たこの七不思議6 おいしいのはオス?メス?

たこはオスとメスで身の質が違い、オスは身がやわらかく、メスのほうは身がしっかりしていて食味が良い(もちろん好みによる)見分ける場合は吸盤に注目。メスは吸盤が規則正しく並んでいるのに対して、オスは大きさもバラバラだ。

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たこの七不思議7 子煩悩だった⁉

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たこは岩の隙間などに卵を産みつける。ほかの海の生きものであればこれで終わりだが、たこは卵が無事かえるまで巣穴の中で卵を守り続ける。ふ化するまでの間、メス親は卵に水を吹きかけたり、表面のゴミを取ったりして、せっせと卵の世話をする。そして、赤ちゃんだこがふ化するのを見届けて、メス親はこの世を去るのだ。

たこの七不思議8 宅配トドックでたこ焼き器が買える⁉

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たこの足(腕)は8本なので、おまけにもうひとつ。たこを使った料理の中でひっぱりだこの人気者といえば「たこ焼き」!
宅配システム「トドック」では、ご自宅で手軽にたこ焼きを楽しめる「電気式たこ焼き器」たこパー日和II 電気式たこ焼き器18穴1,780円(税込1,958円)の販売が決定!
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たこ焼きの作り方はこちら

取材・文・編集/長谷川圭介
撮影/石田理恵
イラスト/こぐれけいすけ
note編集/能戸英里

※クイズの答えは左がメス、右がオスでした!