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スーパーウルトラ可愛い!オオミミギツネを探す旅

こんな可愛いどうぶつがこの世にいるなんて!!

私がサファリにはまった頃だから、かれこれ30年ほど前に読んだ岩合光昭さんの本、『サバンナからの手紙』の中で、カメラ目線で睨みをきかせる小生意気などうぶつ。

↑これ♡ オオミミギツネ。25年前のフィルム写真なので画質が悪くてすみません。

マロな眉、 黒い靴下、デカ過ぎる耳。
こんな可愛いどうぶつがケニアにいたなんて!超絶可愛い写真に釘付け。
ゲームドライブでは見られなかった。いったいどこにいたんだろう。次回のサファリではぜひ見たい!!

警戒心が強いので、なかなか見つからない。

ところが調べてみると、どうやら夜行性のため昼間は滅多に姿を現わさないという。絶滅危惧種でもないのに、普通にいるのに見られない。
その後、何度かサファリを繰り返すうちに遠目でチラ見はしたものの、警戒心が強くてなかなか近寄れない、ゆっくり見られない。そもそもなかなか現われない。

遠い。しかも逃げる。

オオミミギツネは探しても見つからないよ。運が良ければひょっこり出てくる」
とドライバーさんの弁。
運が良ければ……か。確かにその運は時々やってきました。
「あ、何かいた。止めて!」
と気が付くのはいつもドライバ―さんではなく観光客。オオミミギツネは、道の脇の土手に巣穴を持つことがあるため、前を見て運転しているドライバーさんの盲点となるようです。窓から横を見ている私達の視界には入ってくるという訳。

道路脇の巣穴。子供連れでした

巣穴に子供がいる時はあまり遠出をしないことが分かってきました。しかも子供は好奇心旺盛だから逃げない。

ということは……、
<赤ちゃんが生まれる季節ならじっくり見られる可能性が高い>
ってこと?
そこでオオミミギツネの赤ちゃんシーズンを調べみてみたけれど、どんな文献にも「All Year(通年)」としか書かれていない(´;ω;`)

「羽アリがいっせいに土の中から飛びだしました」
かれこれ20年前に録画したドキュメントを見ていると、こんなナレーションが流れてきました。

あっ!羽アリが大発生するとオオミミギツネは栄養をたっぷりとれる。子育ての季節かもしれない。
早速、<羽アリ 大発生>で検索。
雨季です!!
果たして雨季に妊娠するのか、雨季に出産するのか、しないのか、分からないけれど、当たるといいな♪

好きなどうぶつを調べるのは楽しい♪

小雨季(11月頃)に妊娠するとしたら、妊娠期間は60日~70日なので1月下旬から生まれ始めるかな? 子供は生まれて17日ほどすると巣穴から出てくるという記述があるので、2月中旬頃には見られる⁉
確かに、過去に子連れのオオミミギツネを目撃しているのは2度とも3月。これは、もしや。

巣穴でお母さんを待つ子供達。2009年3月撮影

よーし!2月~3月にサファリです!

会えたーー!
まずはナイバシャ湖のウォーキングサファリで2つのファミリーと遭遇。普段は滅多に姿を現わさないのに、いきなり会えました♪

2020年2月末。ナイバシャ湖のクレセント島です

その後マサイマラNRでも2つのファミリーと遭遇。他人と一緒に行くShared Tourだったため、あまりオオミミギツネだけに時間をかけられなかったけれど、バッチリ可愛い姿を堪能。

マサイマラ2020年3月。獲物を探している模様。

翌年は1人で車を貸し切りました。ナイバシャ湖で2家族。

ナイバシャ湖でのウォーキングサファリで

そしてアンボセリNPでも!少し遠めだったけれど、巣穴の近くに子供がいる様子でした。

アンボセリ国立公園。2021年2月

その後、知人が子連れをバッチリ撮っていたので季節を聞くと、12月でした。雨季の頃に産んだというタイミングですね。羽アリを食べて栄養を摂取したいのは妊娠期だけでなく、おっぱいを与える子育て期も同様、ということでしょうか。
とりあず私の経験では、小雨季の終わり頃から小乾季。オオミミギツネに会える確率がかなり上がりました!

小さなオオミミギツネは草丈が短めの所を好むので、ゲームドライブをしていて草が短いエリアに突入したら、目を凝らしてオオミミギツネを探しましょう。
ちなみに草が長めならサーバルの生息圏ですよ♪

取材の裏ばなしの続き
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