ファッションレボリューションウイークに

4/17、初めて自分の働く図書館でイベントを行った。企画も運営も初。
絶対この経験忘れんなよ、という自分への戒めも込めて今の気持ちを書きたい。

私がファッションレボリューションを知ったのは、たぶん、というか、絶対、えるさんやLEBECCA boutiqueがきっかけだ。

だから図書館で働くことが決まり、これまで以上にえるさんのことを追うことが増えてからはイベントにお呼びする、というのがひとつの目標になっていた。


ファッションレボリューションに関しては以下のファッションレボリューションジャパンのInstagramにあった映像がわかりやすいので添付しておく。

最近、というかここ数年、その前の数年より圧倒的にエシカルやサスティナブル、SDGsといった言葉をよく耳にするようになってきた。

思えば私が小学生の頃は「エコ」という言葉がよく聞こえてきていて、地球温暖化について散々勉強した気がする。
習い事の代わりに所属していた「こどもエコクラブ」では──勿論小学生に出来ることなんてたかがしれているのだが──川を上流から下流まで巡って水質検査をしてみたり、廃油から石鹸を作ったり、周辺のごみ拾いをしては前回との比較をしたりして小学生なりに環境というものに向き合っていた。

そんな私の日常も高校に上がる頃には「環境」や「エコ」という言葉を占める割合が減っていき、勿論水道で油分を流さないとか、分別をきちんとするとかはしていたけど、わざわざ自ら情報を収集に行くことまではしなくなってしまっていた。

それを変えたのは「エシカルファッション」という言葉との出会いだった。その頃の私はアパレルで販売員をしながら、自分の家に溜まっていく服を見てはため息をついていた。私は販売員向きの性格もセンスももっていない。私が一方的に慕っていた上司には人柄の良さを褒められていたが、そもそも人柄の良さで成り立つ仕事では無い。ずるずると2年会社に勤める頃にはもう色々分からなくなっていたから、2年半でその仕事はやめた。服に関わりたくて始めたけど、もう新品の服を売るのは出来ないな、と思ったから。

辞める前後、そして、辞めてから、エシカルに関するイベントなどに参加することでいくつか知ったことや気づいたこと、考えたことがある。

まずはそもそも海外の労働環境などについては、構造的な問題があり、すぐに根本的な解決をするのはとても難しいということ。
「この服を作っているのが誰なのか」は販売している会社ですら知るのが難しい部分があるということ。
問題に向き合う温度に、人それぞれかなりの差があるということ。

え、薄くない?と思われるかもしれないけど、私にとっては衝撃的で、個人的には、すごく良くない事のように感じた。だから、地球全体が同じ温度で取り組むのは難しくても、せめて、多くの人が現状を知るところから始めたい、と思い企画したのが今回のイベントだった。

図書館として行ったのは、「これからの服の選び方」をテーマに
ファッションレボリューションのフェア展示を行うこと、そして、赤澤えるさんのトークイベントを開催すること。

服の価値、ということを主題にした時、やっぱりお話を聞きたいのがえるさんだった。私の心にストン、と落ちるたくさんの言葉を、図書館という場所から届けたい、と思い、えるさんに依頼してお受けいただいた。

結果、運営に関するご意見はありつつ無事に終了。私にとっては初めてのイベント企画。普段は毎月のフェア内容を考えて、本社とやり取りして、フェアの選書しての繰り返しの中で、接遇対応をしたりもする、というスタッフのひとりなのでイベントについては分からないことだらけながらも、本当になんとか……という感じで乗り切った。司会業に関してはこちらの準備不足でしかなかったので大変申し訳ありませんでした……。自分の力量を過信していた上に、想定の5倍くらい緊張していました…。

3月から4月にかけてはイベントメンバーにも散々心配してもらいつつ、当日はパソコンやらzoomの扱いをサポートしてもらってやっと終えたので、ひとりじゃなくてよかった、としか言いようがない。感謝溢れる一日でした。

何より登壇を決めてくださったえるさんにも感謝しかありません。図書館の一スタッフ、ファンの一人でしかない私の依頼を受けて下さり誠にありがとうございました。

きっとこれから図書館に働いていても「着る」というのは生活の一部であり続けるので、ファッションが私の興味から無くなることはないのかな、と思います。その時々で重要度は変わるのかもしれないけど、「衣」は生活で、「ファッション」は過去のひとつの財産なので。

そして、ファッションが好きな人も、そうでない人も、誰もがこれから「服の価値」というものを考えていくと思います。私が価値として捉えられるのは「LEBECCA boutique」の洋服であり、「名前がついていることで服を購入するきっかけになり、大事にできる」ということです。勿論、私にとっても、多くの人にとっても、これだけが全てではなくて良いはずです。

素材、値段、生産背景、デザイン。服そのものにたくさんの要素が詰め込まれているように、その背景にもたくさんの人が関わり、たくさんの手が関わっています。生産者から、服を着る人までの道筋がクリアになることは、決して簡単なことではないかもしれませんが、クリアになることで解決する問題や、ポジティブに捉えられる様になること、服を大切にするきっかけにはなると思います。

100パーセント、なにかをしようとすることは難しいですが、自分の心地よいところまでは努力していきたいな、と今回のイベントのお話も伺いながら思いました。


最後に。
本当はえるさんの過去の発信をまとめたフリーペーパーを制作する予定だったのですが叶わなかったので、個人的にいくつかの古着の買い付けの際の投稿をまとめたものを添付致します。(それぞれのInstagram投稿、そして、私がまとめきれなかった投稿も添えて)

今回イベントに参加頂いた方、また、図書館にご来館いただく方がふと服について考えるようなきっかけの時間を作れていたら大変嬉しく思います。
本当にどうしようもなく拙い司会ではございましたが、今回、このようなタイミングでイベントを行うことが出来たことの喜びを噛み締めています。ご参加頂いた皆様、ご協力いただいたスタッフ、えるさん、そして、エールを送ってくださった方、誠にありがとうございました。

反省点はとにかく沢山あるので、細かく改善して、次こそ、図書館に行きたい!と思っていただけるようなフェア、イベントの運営を行いたいと思います。

(画像に触れていただくと各Instagram投稿に飛ぶはずです!)

サポートを下さった方、私の言葉をほんの少しでも好きだと思っていただき大変嬉しく思います。美味しいご飯か、魅力的な本か、大好きな映画に。