葉桜を見ると思うこと


電車の窓から見える桜並木に緑が混ざるようになると思うこと、を書き連ねたいと思う。

桜の花が開き始めるときよりも、花が散って緑の葉っぱが出てくるときの方が、時間の流れを感じる。

なぜだろう。色が増えるからだろうか。


永遠のお別れじゃないと分かっていても、なんとなく別の場所へ行ってしまうことを感じるばいばい。

うまく入り込めない式とよく分からないおめでとうの連続。

あまりにも急すぎる本当のさようなら。

まだ手放せないコートやマフラーや毛布などのふわふわ。



薄いピンクの間に現れた緑を目にすると、そういう少し心が疲れた空間から、時が流れ始めるような感覚に陥る。


別に、先の未来の幸せの保証はないけれど、

まだ残っている花びらと、出てき始めた緑、間から見える空や町。

それを味わえるだけで、いまはいい。


好きなのは、早すぎない電車から見えるのと、河川敷に寝転んで眺めるのかな。



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