なぜホームレスが生まれるのか

教育において
個性や自主性を大事にするとか、そういうことも大事なんだけど、
もっと早いうちからお金の大切さと社会の恐ろしい仕組みも教えようよ、
って話。

先日の「元祖 ネカフェ難民だった話」でも触れましたが、
ここ1ヶ月、身分証明で大幅に予定を狂わされたので
ちょっと、その話の展開から。


4月に無職になって分かったんです。

身分証明書がないと、何もできない。

そして、
その身分証明書はお金がないと発行できない、と。

まぁ、無職になるまえから、計算は出来ていましたけどね。
(そこまでアホじゃないですよ^^;;)

自分が実際にその状況に置かれて、苦しめられたので、
いろいろ考えてたんですよ。そしたら、構造がシンプルに見えてきて、
「そういうことかー」となったので、記事にしてます。



仕組み

今の日本だと、身分証明書って
「現住所を確認できるもの」「生年月日を確認できるもの」なんです。
具体的にいえば、
・健康保険証
・免許証
・パスポート

まだマイナンバーは浸透していないので、現時点では入れてません。

ん~、すごいですよ、これ。
だって、身分を証明するために
①家を持って、住民票登録し、住民税を支払う。
②保険に入って、
 保険証という紙切れ or プラスチックに年間10万円以上 支払う。
③保険証と住民票をもって発行できた運転免許証には
 20万円以上のお金を支払う
④国外への身分証明は別で、1ヶ月以上の時間かけてパスポートを発行する。

というシステム。
素晴らしいくらいの、身分証明への投資

社会のシステムって、シンプルに捉えると、こんな感じなんですね。


身分証明書を発行するのに必要な身分証明

私の場合、無職になったとき
 ・実家暮らし
 ・運転免許証なし
 ・パスポートは期限切れ
という状態だったのですが、
国民健康保険と国民年金保険に加入しようとしたとき、
区役所の窓口で「身分証明書を見せてください」って言われたんです。

想定内というか、「やっぱりな」というのはあったのですが
「んー...」ってなって、
「あのー、今からそれを発行しようとしているのですが、
 他に、何で身分を示せばよいのでしょうか?」
と聞くと、何か一覧表を持ってきてくれて、
「これらの2種類か3種類の組み合わせで示すことができます」
と言われたのです。
要は、「公的な発行物」+アルファがあれば良いということ。
(その表を写真に収めればよかったなーと思うのですが
 それどころじゃなかったので、、、)

で、私が見せた3種類は
 ・年金手帳
 ・マイナンバーの個人番号
 ・最近の消印が入っていて、現住所が確認できる郵便物
でした。

身分証明書と言っても、結局
相手によって「身分証明として認められるカタチ」が一種類ではないのです。
そして、身分証明を発行するのに身分証明が必要だという摩訶不思議な現実。

実は、この仕組みこそ、「社会の中で、身分のなくなる人」を作ってしまっているのです。

だから、ホームレスがいるんです。
もちろん、要因はこれだけではないのだけど、
「大きな社会システム」だから、国をつくってる構造でしょ?


きっと、マイナンバーも
そういったことも含めて解決できることがある手段なのだけど、
身分証明に関しては、別の単体とした方が良いと思います。

いろんなことを含みすぎているものは、
今の平和ボケした社会では、管理が怖いです。


こういう変化が起きている今だからこそ、
考えるチャンスだし、考えさせるチャンスなんですよね。
年金の仕組みだったり、
大人になってどれだけお金を払う義務が生じてくるのかってことって、
実は、たいていの人が大人になってから
「こういうことか」と分かっているような現実なのに、
そんな現実というか感覚も、無かったかのようにされる議論。
なんか、不毛だなぁと思うのです。やっぱり、実感・感覚は大事。

もっと早くに、別の形で教えるべきなんです。
そして、これらは「18歳 選挙権」にも繋がる話なので、
また、別記事で膨らましていきたいと思います。

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