深く突き刺さる母の言葉

昨日、祖母のところへ行くのに東海道線に乗ったのですが
隣のおじさんがタバコ臭くて、、、
マスクをしても無理だったので、途中で席を変えたんです。
混んでもいなかったので。

このとき、気づいたことがあって。


先日、SNSとLINEで友だちから外されたことがあったのですが、自分も同じことをしたことはあるし、それ自体は別に気にしていません。

でも、気づいたんです。

「嫌になったら、すぐ離れる。(関係を切る)」

【嫌悪感からの電車内で席替え
 =SNS上やLINEで友だちから外したり、ブロックすること】

この2つが同じことなんだよなぁってこと。

横や近くでタバコを吸われてたわけではないですが、
その人の服などについたタバコの臭いに耐えられなくて
「あー、もう無理!」と思い、席を変えました。
相手に「臭いんですよ!」とか怒鳴らなくても
自分が動けば、その問題はすぐに解決するんです。
簡単ですよね。

この場合は、相手が知らない人なので、そこまで気にしませんでしたが
SNSなどの場合は、リアルな友達ばかりですからね。
そういうリテラシーを分かってて外していくのだったら良いのですが、
「自分を中心にして」繋がったり切ったりということが
簡単にできてしまうんですよね。


「そんなこと分かってるよ」と思うでしょ?

レイクのCMでもやってますしね。
「告白もプロポーズもメール。親への挨拶も。あかん気がする」って。

でもね、体験して実感してほしい部分があるんですよ。


って思ったのも、きっかけがあって。



時代とともに、気づかなくなっていくことの怖さ

土曜の夜、友人宅で 数人で飲んでて、
そのときの男性陣(20代後半以上)の話。

今って、携帯があるし、ネットも便利になったから
 エロ動画って、簡単に観れるんだよね。
 俺らの時って、近所のお兄ちゃんや友人から回ってきたビデオを
 夜中にコッソリ見るわけよ。しかも、親が起きて来たりすると
 即行で寝たふり(笑) ビデオも高いから簡単に手には入らないし
 借りても観るのに一苦労するわけ。
 でも、今って、そういうの無いでしょ?
 ケータイで簡単に、しかも無料で無修正のも観れちゃう。
 だから、多少のワクワク感があっても達成に苦労が伴ってないから
 ″生々しいものが気持ち悪い”
 ″女の子にも男の子にも興味がない”

 みたいな、性に興味の無い子も出てきてるんだと思うよ」


なるほどなぁーって思ったんですよね。何がかって

簡単にできること(便利さ)の代償

です。

こういう話、北野武がよくしているのだけれど、
正直、あまり響かない部分があって。

でもね、自分が切ったり切られたりということを経験して、
あー、ここには人間味がないなーって思ったんですよ。

別に、SNS上にそういうことを求めていない人もいるし、
そもそも、求めるべき場所でもないんですけどね。
特に、ビジネスでツールとしてSNSを使っている人にとっては
温かみとか、期待していないというのも分かります。
LINEでブロックすることの場合、もしかしたら、
当事者たちにとっては人間味を出し切った結果なのかもしれないし。


核心的な母の言葉

メールから始まり、直接、声で言葉を交わさなくても
言葉を送れる時代。
でも、私の場合は、直接言葉を伝えきれず
最終的には、文字でお互いを傷つけたり怒らせたりするだけの
「一方通行」で終わったんです。
そして、「嫌になった」から「繋がりを断つ」

もちろん、私はSNSで切られることを覚悟して
最後にメッセージを伝えたわけですが、
その伝え方がいけなかったんですね。

そんな「自分の言葉・コミュニケーションの無力さ」に落ち込んでいた私に、
小津映画を観る母親が、蕎麦をすすりながら言ってくれたんです。

「やっぱりね、大事な話は 直接会うか、電話でするの」

私は、この言葉が深く胸に突き刺さりました。

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