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カッテージチーズを享受せよ

カッテージチーズを享受せよ。
それは全く素晴らしいチーズである。

食事制限をしている者にとっては特に、
享楽たりうるチーズである。

カッテージチーズは脂質が低い。
軒並み脂質の高い乳製品族にあって、彼だけがその性質から逃れられる。

タンパク質に対しての脂質の割合は、大抵は皮を取った鶏もも肉より低い。
そして糖質も低い。

鶏肉に飽きた時、
そして食事制限によってカルシウムが足りないという時、
それは真価を発揮する。

カッテージチーズを享受せよ。


まずサラダに載せるがいい。
レタスの上に頂くカッテージチーズ。

簡単かつ美味に、食物繊維とタンパク質が摂取できる究極のサラダとなる。
瑞々しい緑に、赤のトマトを添えれば、
更に白が映える。

カッテージチーズを享受せよ。


それは甘味にも用いられる。
蜂蜜を少しかければ甘露である。
フルーツを添え、ガラス製の器に盛りなさい。
さながら喫茶店の涼やかな洋菓子になる。

甘味への欲。
この欲を満たしてくれる貴重な食物。

カッテージチーズを享受せよ。


惜しむらくは、値段の高さ。
プロテインドリンクが一杯約150円。
同量のタンパク質を取るならば、約250円。

しかし、チーズが好物ならば、値段などさしたる問題にならない。
カッテージチーズの隣に並ぶ、輸入品のチーズを見てみなさい。
100gあたり700円などの猛者たちが当たり前のような顔をして並んでいる。

円安が憎らしい。我らからチーズを取り上げるな。

日欧EPA協定のおかげで、2019年から16年かけて、チーズの関税29.8%が撤廃されるというのに。
円安が全てを灰燼に帰した。

今から11年ののち、一体輸入チーズは幾らになっているのだろう。考えたくもない。

しかし、カッテージチーズが高いというのなら。
それでも値段が気になるというのなら、
牛乳とレモン汁を火にかけ、分離させてザルとキッチンペーパーで漉すように。

高コスパのカッテージチーズが、お前を待つだろう。

減量中であろうと食べられる、脂質の低いカッテージチーズ。
その尊さを忘れてはならない。


カッテージチーズを享受せよ。

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