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文化人類学専攻なのに、全く詳しくなくてやばい

『人類は衰退しました』を久しぶりに読み返した

『人類は衰退しました』は私の人生のバイブルである。エヴァンゲリオンと言ってもいい。(ちなむと、エヴァンゲリオンはギリシャ語で「良い知らせ」という意味らしい。つまり福音。)

小学三年の時にはユーモア溢れる文体と知識量の豊富さに憧れた。
大学受験時には専攻を「わたし」ちゃんと同じ文化人類学にするほど、影響を受けている。

そして今日あらためて一巻を読み返した。
今ならば、そう、文化人類学を学んだ私ならば、当時分からなかった学術ネタも分かるはず。
そう思って読んだ次第である。

全く分からないんですが?

結果、惨敗だった。
おかしい。
「先史人類がどのようにして科学を発展させたか」というおじいさんの問題を全く解けなかった。
考古人類学は専門じゃない。というかその授業寝てたよ。えーん。
先史人類が思ったより戦争してなかったという話は知っていたので、完全に覚えていないわけじゃないが、それくらいは物好きなら知っているレベルだ。

なぜこんな浅い知識しかないのか。
それは何を隠そう、私は授業でしょっちゅう寝ているし、興味のない話は一切聞かないためである。寝ていた時は「つまらないんだから仕方ない」と開き直っていたが、その弊害が今出ている。

近代科学の発展なら、「神の作りたもうた世界を理解したい」という理屈だったような気もするのだが。
いや、そうだっけ?宗教関連ならギリギリ起きてたのにやはり怪しい。

自信をなくしたし危機感も抱いた

自分の専攻分野なのに、全く話についていけない。
「わたし」ちゃんは学士とはいえ、学舎で2人しかいない「優等」の成績を収めたのだ。そしてそれを書ける田中ロミオ先生も勉強熱心に違いない。小説を書くだけの知識と知性がある。

入学時だけ優秀で、代表挨拶までしたのに、そのあとは並みの成績しか取らずに眠りこけていた私のような愚物とは違うのだ。

しかし大学4年間分の学費を使って、昼寝スペースを確保しただけなんて洒落にもならない。大学的な勉強方法を一応は身につけたのだから、専攻分野の話くらいはスラスラ出来るようになりたい。

本はちょこちょこ読んではいるが、読み方がブラウジング(本棚を漁ってランダムに読む方法)的なので、文化人類学系の読破数が異様に少ない。
やばい。私の文化人類学専攻としての矜持が揺らいでいる。

流石に自信をなくしかけた。
「勉強してなかったわけではない」アピールのために、いちいち大学で学んだ小ネタ知識を披露するという愚行まで始めている。
上に戻って確認しないで。頼む。私のなけなしのプライドのために。

今からでも真面目に専攻分野をおさらいする。今決めた。

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