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チョコ短歌

『旅する日本語展二〇ニ〇』に参加するNOTEを書いていたのですが、ぜんせん期日までに終了することができず(ToT)せっかく途中まで作って削除するのも悲しいので、遅ればせながらのチョコ短歌として投稿しました。

都道府県+お題+チョコです。
お時間あるときにどうぞ…。🐾

①「已己巳己」(いこみき)
互いに似ているもののたとえ。

手がのびる
北海道の
店先で
已己巳己顔は
チョコで笑み

【解説】
お土産屋さんで同じチョコに手を伸ばして、手が触れて、『どうぞどうぞ』をしながらあなたもこのチョコ好きなのねとニコニコしている様子です。

②「弥立つ」(いやたつ)
いよいよ心を奮い立たせる。

鹿児島の
現場はじまる
空の窓
弥立つ思いを
チョコで煽る

【解説】
現場乗り込みの出張前にチョコを食べて気合いを入れている様子です。

③「色節」(いろふし)
晴れがましい行事。

チョコ贈り
リングをもらい
福島の
牧師に誓う
色節の海

【解説】
東日本大震災後に結婚した
相馬の友人をうたいました。

④「生一本」(きいっぽん)
心がまっすぐで一途に物事に打ち込んでいくさま。

神奈川の
チョコと出逢う
才能に
生一本の矢
射抜く真心

【解説】
美味し旨すぎるチョコに
感動した様子です。

⑤「気散じ」(きさんじ)
気晴らし。

休日に
気散じがてら
東京の
チョコを巡りし
明日へ向かう

【解説】
いつもの週末の様子です。

⑥「催花雨」(さいかう)
春、花の咲くのを促すように降る雨。

金粉の
チョコソフトと
金沢の
催花雨で寄る
肩に花咲く

【解説】
金沢の金粉チョコソフトを食べていて、雨が降り出し、折りたたみの小さな傘で相合い傘になるほわっとした様子

⑦「袖摺れ」(そですれ)
袖がふれあうほどの近い関係。

定位置で
チョコを分ける
袖摺れな
日々は過去君
離れ大阪

【解説】
いつもいっしょにチョコをたべていたの仲間が今は実家の大阪に戻ってしまい
さびしいようの気持ち

⑧「寧静」(ねいせい)
世の中が平穏なこと。心が安らかで落ち着いていること。

東京の
芝生にゴロ寝
チョコ思う
寧静の宇宙(そら)
星が瞬く

【解説】
この前のこと

⑨「喉鼓」(のどつづみ)
食欲が盛んに起こること。
喉が鳴ること。

喉鼓
魅惑のチョコは
目の前ぞ
次は何やの
京都は秋

【解説】
京都は美味しいチョコ店が
多くてハシゴする様子

⑩「萌芽」(ほうが)
物事がはじまること。

生ガトー
兵庫の店で
はじめての
歯を見せ笑う
夜が萌芽

【解説】
主人との初デートです。
出張先での出来事で実際はガトーでなく明石焼きでした。

⑪「睦ぶ」(むつぶ)
仲良くする。むつまじくする。

亡き友と
沖縄の海
睦ぶ時間(とき)
君のチョコは
胸の小箱へ

【解説】
友と沖縄旅行へ行ったときを振り返った今の気持です。

いつも読んでくださり
ありがとうございます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

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