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『グリーンブック』映画感想文

先日(5月4日)午後のロードショーで映画『グリーンブック』が放送されました。

さすがはゴールデンウィークスペシャルだけあっていい映画を放送しますね。劇場公開は見逃してしまったていたのでテレビで観れてよかったぁ!

アカデミー賞に相応しいよき作品でした! テレ東いいよ~。

<あらすじ>
『グリーンブック』は、2018年のアメリカ合衆国の伝記ヒューマン映画。ジャマイカ系アメリカ人のクラシック及びジャズピアニストであるドン・シャーリー(Don Shirley)と、シャーリーの運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカの警備員トニー・ヴァレロンガによって1962年に実際に行われたアメリカ最南部を回るコンサートツアーにインスパイアされた作品。
監督はピーター・ファレリー。主演はヴィゴ・モーテンセン。共演はマハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニら。第91回アカデミー賞では作品賞・助演男優賞など三部門を受賞した。

Wikipedia 引用

まずは主演のヴィゴ・モーテンセンが演じたトニーのキャラがイタリア系のちょいわるオヤジで魅力的です。自分が思うままに生きるのは当たり前のことだから、他者が思うままに生きることもちゃんと尊重する。

そしてかなりの食いしん坊でとにかくよく食べる。『食う時は人生最後の食事だと思って食う!』ってセリフが人として力強いなぁ。

週125ドルの契約でツアー同行の仕事を請け負うトニーが、125ドルがどれだけ高額かを妻に伝えるのに『毎日ホットドック26個だぞ』と言う。可愛らしいじゃないか。

ケンタッキー州に入ったらチキン・チキンと連呼してバーレルで買ってくるあたりもたまらない。バーレルは10本以上入っているから軽く一人で8本は食べてる。

1962年まだ人種差別が色濃くあった時代、アメリカ南部で黒人が白人富裕層相手に演奏旅行をする。

知的で品位のある黒人ピアニストが黒人社会にも白人社会にも居場所がないと苦悩するシーンで、宇多田ヒカルが日本人でもなくアメリカ人でもないわたしと言っていたことを思い出したけど、世界を受け入れられない、受け入れてもらえないと、感じるのは特別な人だけでなく、きっと学校や職場など社会でいくらでも、誰にでもあることなんだろう。

『世の中って複雑』って言いながら、相手の話を聞いて自分の話をして共に時間を過ごすことは簡単なようでなかなか難しい。

固定概念を持ち出してしまって、わたしも、出来ているとは言えない。

それでも気持ちひとつで、いつだって目の前の世界は、ちょっとずつ変わってゆくかもってしれないと、思わせてくれるハートフルな作品でした。


〈おまけ〉
この日深夜に放送された『星野源のおんがくこうろん』で中村八大の特集をしていました。ここにはドン・シャーリーさんのピアノ演奏を貼るつもりだったけど、今日の気分は八大さんが演奏する
『バートランドの子守唄』を

上を向いてあるこう
こんにちは赤ちゃん
明日があるさを作曲した方です。

キレキレのピアノが素敵です。

いつも読んでくださり
ありがとうございます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶





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