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文学フリマ東京36

5月22日(日曜日)に東京流通センターにて文学フリマ東京36が開催されました。(以下文フリ)なかなかタイミングが合わなくて、最近文フリには行けず、最後に行ったのは、2020年秋だったかな。

今回はnoterのミムコさんが運営した『ノトコレ』と、笹塚心琴さんの新刊『夏を埋める』、既刊の『溢れる』を求めて文フリに来ました。


笹塚さんは、noteを始めた初期の頃からフォローしているnoterさんです。普段は短歌を詠まれることが多いですが、わたしは笹塚さんの書かれる現代詩と短編が特に好きです。

最初に笹塚さんの本を購入したのは、2020年『詩集 流るるる』と『短編小説 星見ヶ丘』でした。笹塚さんにしか書けない世界観があって、そこに立っていなければ、体験しなければ絶対に書けないものをお持ちです。

今回の『詩集 溢れる』と『短歌と掌編 夏を埋める』も良かったです。『溢れる』は泣けました。

『夏を埋める』の方は掌編のあとに短歌が添えられています。掌編自体も詩的な表現で、短歌への想像力を増幅させてくれます。

ことばを書き続けることは、成長していくことなんだと、感じた2冊でした。いつか商業ベースにのることを心から願っています。
(どこから目線はさておきということで・・・。)


次にイラストレーターのミムコさんが運営した『ノトコレブック』です。
文学フリマ用にミムコさんがnoterさんに作品を募り、印刷販売していました。各々が自分の好きな作品を組み合わせ、自分だけのnoterコレクションブックを作ることができます。文庫のカバーもnoterさんのイラスト作品から選べ、ひとつの短編作品を100円で購入できるのも魅力でした。

カバーはtenさんとうわの空さんで2種類
小牧幸助さんの作品は
本になったら必ず買いますと約束したので。
そしてNNさん

購入した小説をリングファイルに綴じるのですが、4時頃に行ったので、リングファイルは既に完売していました。ちゃんとアンケートも答えたのにな。と思っていたのが顔に出ちゃったのか、後ろから部品のリングファイルを出してくださいました。ミムコさんのお気遣いが丁寧で、頭が下がる思いです。プロのイラストレーターさんが、本気で楽しんで遊んでいる感じがとても素敵でしたね。準備にどれだけの時間を費やし、構想したのかも受け取った商品で伝わりました。途方もなく価値のあるものを目にした気持ちでいっぱいです。


こちらはブースを回り、ふらっと購入した作品

左より
『イイヒト』は1000文字程のお話が11本入った短編集でした。最後の方にチョコレート塗り競争全国大会のお話があって、意外と読了後はツボにハマってしまいました。(20代女子の作品)

『廻り道』はまだ読んでる最中です。明治後期から大正前期を愛する20代女子の作品です。文体は現代文ですが、漢字は概ね旧漢字で書かれていて、いささか読みずらいものの、ノスタルジックでいいなと思いました。

『lost girls calling』は色鉛筆をつかった漫画です。
何だかとても惹きつけられるのだけど、そのヒリヒリ感をまだうまくことばにできないなぁ・・・。


第一会場を回って、今年はマニアックなサブカル本が、全然販売されていないと思っていたら、そっち系の書籍は、前回から第二会場での販売になったとか。

ああ・・・なんということでしょう!
 
サブカル本を探しに文フリに来ているというのに、デザフェスの疲労が色濃く残り、第二会場を回るのを、今回は、やめてしまいました。

そっちか、そっちだったのか・・・。


いつも読んでくださり
ありがとうございます。


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