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『怪物』映画感想文

公開中の映画『怪物』を鑑賞してきました。率直な感想は、感覚に訴えてくる、良い意味で、少し気持ちの悪い映画でした。

映画は三部構成で、母親、先生、子どもの目線で各々描かれていました。子供のパートは、とても繊細に描いているのに対して、大人パートの描写は、すこぶる愛が足らない。

親の正義、学校の正義、こどもの正義とが、絡んで事実と違う方向の話になってゆく。正義は時として、人間を人間として扱わなくなる怖さがあり、これはある意味ホラー映画を観るより怖かった。

ちょうど今読んでいる本に、こんなことが書いてあった。

人間を人間とみなし、世界に対する人間の関係を、人間的な関係とみなせば、愛は愛としか、信頼は信頼としか交換できない

『愛するということ』より引用

この本では、人を愛するには、技術というものが必要で、経験だったり、知識だったり、相手のことをよく知る必要があると、書かれていました。

『怪物』は、LGBTQのことだけじゃなくて、誰にでも手に入る「シアワセ」を脅かしているものが何なのか、こどもたちのフィルターを透しながら、大人向けに見せてくれたような気がします。

登場した大人たちには、愛する技術が足りませんでした。でも知ろうとはしていました。

ラストシーンのことを是枝監督は、祝福とコメントしていましたが、それに相応しい美しいエンディングだったとわたしも思いました。(生死が曖昧な描写でしたが子供は生きているそうです)



【おまけ】
今日のおやつは、ファミマ✖森永✖山崎パンのダブルクリームサンドです。

ロールケーキみたいな感じです。
ふわふわ過ぎて、袋から出そうとしたら生地が切れてしまい、全然出せない!

それでもおいしく頂きました。

ごちそうさまでした。

いつも読んで下さり
ありがとうございます。٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

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