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Matcherで学生が嫌になった話

はじめに

こんにちは。ショコラさんです。
大学生の皆さんは夏休みもほぼ終わりに近づいてくるころだと思います。そんな中、大学3年生の皆さんは就職活動(以下:就活)に本格的に取り組む頃ではないでしょうか。
就活に勤しむほとんどの皆さんにとってこれくらいの時期から(もしかしたら昨今はもう少し早くから?)取り組み始めるものがありますね。

そう、OB訪問です。

OB訪問は就活中の学生にとってこの上なく有用なものです。
働く解像度が瞬く間に上がるのはもちろん、ESや面接など選考に関するアドバイスを経験者の立場でもらえるのですから。

ただし、OB訪問は決して自分本位になってはいけないと私は思います。
もちろんご自身の選考対策のためにOB訪問を利用するのですが、利用するならば相手に敬意を払いましょう。なぜ私がこのようなことを言うかというと、実際に私がOB訪問の依頼を受けたところ、無礼を働く学生が少なくないと感じたからです。

このnoteではOB訪問アプリ「Matcher」で多くの学生と出会ってきた私が、実際に学生の振る舞いに疲弊してしまった話を書いています。学生の皆さんは反面教師にして、学生も社会人も気持ちがいいと思えるOB訪問を心掛けていただけると幸いです。
(現在はMatcherを退会しており、学生の就活相談は一切受け付けていません)


Matcherとは

そもそも「Matcher」って何?と思う人がいるかもしれないので先に紹介しておきます。以下Matcher公式ホームページからの引用です。

OB/OG訪問の新しい形を実現したソーシャルマッチングサービスです。 学生は、大学の先輩以外でも「気になる企業の、気になる人に、気軽に会いに行くこと」ができます。 社会人は、学生の相談にのるかわりに「誰かにしてほしいこと」や「誰かと一緒にしたいこと」をしてもらうことができます。

https://matcher.jp/

つまり、「就活版マッチングアプリ」みたいな感じで、「就活や企業について知りたい学生」と「今の学生の趣味やトレンドなどを知りたい社会人」が情報交換をすることができます。(実際は学生の相談に乗るだけのことが多いと思いますが…)

具体的な使い方としては、学生が気になる社会人が提案している「プラン」に申し込み、社会人がそれを承認すると互いにメッセージが送れるようになります。メッセージの場で日程調整をして、決めた日程にOB訪問をする。というのが主な流れです。

国内108大学と海外大学のみが利用できる「ビズリーチ・キャンパス」と違って、どんな大学の学生でも利用できるのは嬉しいポイントではないでしょうか。

利用者が必然的に多いからこそ、様々な人がいて、中には「非常識だ」と捉えられかねない人もいるんですよね。「非常識」とまではいかなくても、私自身もOB訪問をしていた学生時代があるので、「これは良くないだろう」と思った例をいくつか、次項から書いていきます。

パターンA:連絡がない!

OB訪問を受ける側になって正直驚いたことのひとつです。
私が就活生の時は、「OB訪問の際は、自分から挨拶や日程の提示をしましょう!」と言われていたので、プランを承認したら学生側から連絡が来るものだと思っていました。
実際は全然そんなことなかったです。
統計をしっかりととっていたわけではないのですが、学生側から連絡が来たのは5人に1人くらいだったと思います。
私の就活時代、Matcherをやっている社会人の方の中にはスケジュールアプリなどを使って日程調整を率先して連絡してくださる方もいました。
なので始めたての頃はこっちから連絡もしてみました。
連絡が返ってきたのはやっぱり5人に1人くらいでした。
それからは自分から連絡することはせず、相手から連絡が来ない場合はOB訪問の意思がないと考え、スルーしていました。
これだけだったら別にストレスでも何でもないです。

ところがしばらくするとこんな人も出てくるのです。
日程の提示をお願いした途端、連絡がなくなる
『〇月×日 △時からでお願いします』に返事がなく、予定の日時を過ぎる

しかも1人や2人ではないんですよね。24時間以内に連絡を返したとしても、3分の1から半分くらいはこういった状態になりました。
これが私にはものすごいストレスでした。Matcherを辞めた一番の原因かもしれません。「返事がこない…」というのは気持ちのいいものではないです。
前者は、自分から空いている日程を探すのが面倒なのでしょうか。
「自分が相手に合わせるべき」と考えているのなら、相手から日程の提示をお願いされたら気前よく伝えますもんね。
これは社会人側になって思ったのですが、複数人から申し込みがあり連絡を取り合っていることもあります。
そうすると、社会人が提示した日程で複数名の学生が同じ日時を指定してくる可能性があります。再度調整しているとどんどん時間がなくなっていくので、学生側が提示してくれた日程で調整する方がやりやすいなと思うのです。(学生側も多くのOBに申し込みをして調整が難しいのかもしれませんが…)
「OB訪問のやり方!」みたいなサイトも多数ありますが、「学生側から候補日を伝えましょう」と書いてあることが多いです。
自分からの提案は失礼になりそうと思う人がいるかもしれませんが、そんなことないので、OB訪問まで取り付けたら日時の提示は怠らないようにしてくださいね。

後者は、連絡に気づいていないのでしょうか。それともアルバイトやサークル活動などで忙しく後回しにしているうちに忘れてしまうのでしょうか。
「返事がないだけで、予定を空けているのかもしれない」という可能性が排除できないのでこちらも予定を入れないようにしています。
日程の提示をしてくれないことよりも迷惑です

いずれにせよ、「連絡を怠る」というのは社会人としてあってはいけないことなので、OBにも良くない心象を与えます。絶対にやめましょう

パターンB:全部人任せ!

ここでいう「人任せ」は「ES添削をお願いしてくる」とかではありません。
先ほどの「日時の提示」はもちろん、「ZOOMリンクの作成」も、何なら「こちらが話す内容」までお任せ!の人のことです。
大学生になっても、社会人になっても、相手におんぶにだっこでしょうか。
そもそもOB訪問はあなたがやりたいと思ったんですよね?
それなら、積極的に動く姿勢を見せてください。
悲しいですが、私は「今の学生って、何もやらないんだなあ…」と思ってしまいました。

「日程の提示」はまず自分が空いている日付を伝える!
「ZOOMリンク」は日程が決まったらすぐに作成し、相手に送る!リンクなんて1分くらいで作れますよね。OB訪問が決まったタイミングでさっと作って送ってしまいましょう。

もしZOOMが無料版で40分だと足りない…といった懸念がある場合は「Google Meet」や「Microsoft Teams」などは無料の制限が60分と少し長いのでそういった別のコンテンツの利用を検討しましょう。
また、大学によっては大学のメールアドレスでログインするとZOOMが無制限で使えることもあるので試してみてください。
有料版のZOOMが望ましいかもしれませんが、学生である以上お金がない!というのも理解できます。就活生なら尚更ですよね。できるだけ工夫してOBに負担をかけないようにしましょう

また「OBが話す内容(=学生が聞きたいこと)」に関してはあらかじめ決めてからOB訪問を申し込めると理想だと思います。
そうすれば、どんなことを聞けばご自身の就活に役立つのかも理解しているという状態なので、1時間のOB訪問であっても有意義なものになると思います。

パターンC:一方的な押し付け!

これも意外と多いですね。
プランを承認した途端、「はじめまして!明日までのESの添削をお願いします!」みたいな人です。これが、Matcherには割といるんですよ。関係性がある程度築かれているのならまだしも、初対面、いやむしろテキスト上なので顔も合わせていません。正直苛立ちも感じましたね…。
まず、所属(大学名)と名前くらいは言いましょう。
申込の通知で分かっているとはいえ、名乗らないのはいくらなんでもマナー違反です。
そしてES添削は直前すぎるのは絶対にやめましょう!最低でも3日くらい前までには添削をお願いしましょう。
Matcherには内定者も社会人もいますが、みんながみんな即日対応できるわけではありません。それぞれに事情があって、それぞれ忙しく日々を過ごしている傍らで、就活生のお手伝いをしてくれているんです。
「どうしてもすぐに対応してほしい…」ということでしたら、申し訳なく思ってることを伝えつつ、丁寧にお願いしてくださいね。もしかしたら対応してくれる優しい社会人がいるかもしれません。
ですがその前に!できるだけ早くESを書き上げるとか、直前になってしまったものはAIサービスや友人などの身内に頼んで軽く添削してもらうだけにするとか、自分が悪かったと反省して今回は諦めるとか……工夫してみてください。

また、普通のOB訪問や面接練習であっても日程の提示の際には、明日明後日など近い日程だけではなくて2週間くらい見積もって提示できるといいですね。
選考が控えているのであれば、その選考の日から逆算して行動できるといいかなと思います。

パターンD: 絵文字の多用!

(2024.09.08追記)
思い出したので後から付け加えている項目です。
これ、意識せずにやっている人実は多いのではないでしょうか?
絵文字って便利ですもんね。文字だと無機質な感じしますが、絵文字をつけると途端に親しみやすさを感じる文章になるかと思います。
「よろしくお願いします。」と打つよりも、「よろしくお願いします🙇‍♀️」の方が柔らかい感じがしますよね。良かれと思ってやっているのかもしれません。
でも考えてみてください。

ビジネスの場で絵文字って使いますか?

仕事のメールに😊などの絵文字があったら変だなと思いませんか?人によっては馴れ馴れしい、マナーがなってないと思うでしょう。
皆さんがOB訪問を申し込んでいる相手は社会人です。興味がある業界や企業の方とお話するでしょうから、将来もしかしたらビジネスの場でお付き合いする方かもしれません。「この子、社会人に対して絵文字使うんだな」と思われるのはあまり好ましくはないとは思いませんか?
だから、社会に出る前、OB訪問の段階から気をつけていきましょう。
個人的にはあまりに絵文字が多いと気になります。「あなたの友達じゃないんだけど!?」という気持ちにもなるので…… OB訪問の際には絵文字を封印してみるといいのではないでしょうか。

おわりに

いかがでしたか。
本当にこんなヤツいるのか?」と思いましたか?
そう思ったあなたはきっとOB訪問のマナーなどをしっかり熟知しているので問題ないと思います。
反対に心当たりが少しでもあった人は今日から改善できるといいですね。
個人的には、OB訪問はこれから社会人になる就活生にとって、選考対策だけでなく、ビジネス上の付き合い方など今後に活きてくることもたくさんあると思います。だからこそ、マナーを守って行ってほしいのです。
ここに、Matcherを嫌になって辞めるくらいの大人もいます。学生の皆さんのマナーが改善されなければ、社会人ユーザーは減り、社会人の善意で成り立っているこのサービスはいつか続かなくなってしまうかもしれません。
(実際には私が忍耐力なかっただけで、そんなことはないと思いますが、あくまでそういう可能性もありますよって話です)
だからこそ、今一度OB訪問のマナーを見直して、失礼を働いていないか再度確認してみてくださいね。

文字ばっかりで読みにくかったかなとも思いますがここまで読んでくださりありがとうございました!
最後になりましたが、皆さんの就職活動が実りのあるものになるよう陰ながら応援しております。

おまけ

MatcherなどでOB訪問の依頼を承諾されてもなかなかメールを送れないあなたに、私が就職活動時代使っていたテンプレートを掲載します。
参考にして自らアポイントメントを取りに行ってみてくださいね。

OB訪問をご快諾いただき、ありがとうございます。
○○大学○○学部3年の〈名前〉と申します。
現在○卒として就職活動を行っており、○○についてお話をお伺いしたく、ご連絡いたしました。
日程につきまして、以下のうちいずれか1時間程ご都合いかがでしょうか?
形式はオンラインを考えております。
【日程の提案3-4つ】
難しい場合は再度日程調整させていただきたいと思います。 お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
○○大学○○学部3年
〈名前〉


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