旅の楽しみが増える京都の喫茶店モーニング・マイベスト10
京都には、海外からの旅行者が多いからでしょうか、外資系のおしゃれな”カフェ”が多くあります。でも、私が好んで行くのは、老舗のいわゆる”喫茶店”。そんな京都の喫茶店のお気に入りのモーニングをご紹介します。
1位 小川珈琲 堺町錦店
小川珈琲は1952 年創業。京都に6店舗(駅ナカにもあります)、東京は下北沢や桜新町にも店舗があります。堺町錦店は2022年オープンしました。
モーニングのメニューは、炭焼きトーストとサラダやソーセージやスープなどとの組み合わせになります。食パンは2種類から選べます。私は、「炭焼きトーストと季節野菜のポタージュ」1300円にしました。
店舗によって内装もメニューも違います。堺町錦店はモダンでおしゃれで、スープがとってもおいしかったです。
味も雰囲気も、私の京都ナンバーワンモーニングです。
2位 COFFEE HOUSE makiコーヒーハウスマキ
京都出町柳の珈琲専門店です。食べログの2021年、2022年喫茶店百名店に選ばれています。創業者は店主のマキノさんのお父様で、親子で受け継ぐ人気の喫茶店です。
東と西に入り口が2つあって、西側は大通り沿い。川沿いの東側の入口に、名前を書くボードがありました。こちら側には車も停めることができます。
こちらのモーニングがすごいんです。一度見たら忘れられない!
なんと食パンをくり抜いた耳の枠の中に、レタスとキャベツとキュウリのサラダ、ハム、ゆで卵、ポテトサラダが入っています。くり抜いたパン方は、バタートーストに。添えられているのが割り箸というのも、庶民的。
ブレンドコーヒーの付いたモーニングはこのモーニングセットと、トーストのセットと2種類あって、オープンから12:00までオーダー可能。数量限定で、なくなり次第終了ということになっています。
モーニングトースト(土日祝日除く)は¥600
モーニングセットは¥700
*バタートースト、サラダ、ハム、ゆで卵etcとブレンドコーヒー
お客様は、常連の方と、私のような旅行者と。
お店の方もとてもフレンドリーで、暖かい雰囲気のお店でした。
3位 Lignumリグナム
岡崎の平安神宮の近くにある焼きたてパンが食べられるベーカリーカフェ。雑誌で見つけて伺ったのですが、人手不足のようで予約制となっていました。
モーニング&ブランチのメニューは、フルーツサンドや自家製グラノーラ、コブサラダなどヘルシーなラインナップ。
アボカドペーストの上に、スライスしたアボガドとポーチドエッグをのせて、アルファルファをたっぷりとかけたオープンサンドをいただきました。青々としたケールサラダが添えられています。
アボガドとポーチドエッグのオープンサンド1430円
(飲み物は別料金)
これが絶品でした!もちろんカンパーニュも美味しいのですが、野菜たっぷりヘルシーで、毎日でも食べたいくらいです。テイクアウトもやっています。頑張って営業していただきたい!
4位 コーヒーショップ ヤマモト
嵯峨嵐山駅からほど近い場所で、50年以上営まれている自家焙煎珈琲専門店です。1969年創業、焙煎室を併設し、20種類もの珈琲が味わうことができ、豆の購入もできます。
地元の方で賑わっている店内は、木目調のレトロ感たっぷり。ソファーも座り心地が良いです。サンドイッチには、『進々堂』さんのパンを使用しています。「和牛カツサンド」や「ケーキのようなサンドイッチ(生クリームたっぷりのフルーツサンド)」も有名です。
モーニングの提供時間は7時から11時まで。
モーニングセットはA~Dの4種類
Aセット トースト+飲み物 650円
Bセット トースト+スクランブルエッグ+ウインナー+サラダ+飲み物 850円
Cセット ハムトーストサンド+スクランブルエッグ+サラダ+飲み物 950円
Dセット ローストビーフサンド+スクランブルエッグ+サラダ+飲み物 1,250円
5位 INADA COFFEEイナダコーヒー
2021年7月24日高辻大宮にオープン。2020年の末に閉店した、『珈琲陣』の空間を、そのまま引き継ぎ開業した喫茶店です。
店主は、会社勤めをしながら、休日を利用してイベントや知人のカフェでコーヒーを淹れてきた稲田司さん。「京都喫茶文化遺産」の活動を続ける『喫茶マドラグ』の山崎三四郎さんから、 48年続いた『珈琲陣』の空間を引き継ぐ気はない?と相談されたのがきっかけだったそうです。
イナダコーヒーブレンドには、石川県から取り寄せた珈琲豆を使用しています。深煎りのグァテマラ、中深煎りのマンデリンなどをブレンドした重厚な味わいです。
モーニングには、『珈琲陣』から引き継いだ「りんご&チーズトースト」があります。赤ワインシロップで煮たりんごと、とろけるチーズとブルーチーズ。仕上げにアガベシロップをかけています。
りんご&チーズトーストのモーニングセット800円
(終日あり、12時以降は200円UP)
6位 珈琲店六曜社1階店
京都三条の三代続く老舗喫茶「六曜社」の創業は1950年。今は三代目の奥野薫平さんが、父・奥野修さんとともに店舗を分担しながら店を守っています。(奥野修さんは地下店「Coffee & Bar」、薫平さんは1階店「珈琲店六曜社」)
1階店では、8:30からモーニングをやっています。豪華客船をイメージして作られたという店内は、カウンター席がなく、すべてソファ席となっています。
モーニングセット 650円
トースト(バター or マーマレード)・ゆで卵・ドリンク・野菜ジュース
隣をふと見たら、常連さんらしき方がチーズトーストにマーマレードをのせて召し上がっていました!そういう頼み方もあるのね。とってもおいしそうでした。京都の町中にある、渋すぎるお店です。
7位 前田珈琲 室町本店
前田珈琲は、京都の中心部・烏丸にある本店をはじめ、京都芸術センターや京都文化博物館、二条城内、高台寺など、現在京都市内に11店舗を構えています。本店は、1981年呉服屋を改装したクラッシックなつくりです。
いただいたのは、「スペシャルモーニング」1250円
進々堂のイギリスパンにオムレツ、ベーコン、サラダ、ドリンクつきです。
キャベツたっぷり。ポテトサラダとトマトが添えられていて、オリジナルドレッシングが2種類。王道のモーニングだと思います!
8位 高木珈琲 高辻本店
1976年創業の純喫茶「高木珈琲」。「イノダコーヒ」出身の先代三人が共同出資して作られた純喫茶だそうです。高辻本店と烏丸店の2店舗あります。
老舗です。老舗。なかなかのレトロです。マスターは寡黙なおじさま。注文をとって、調理もします。
モーニングは5種類。ちょっと緊張しつつ、Aセット(トースト、スクランブルエッグ、ソーセージ、ポテトサラダ)800円をいただきました。飲み物付き。トーストは、シナモントーストにも変更できます。ソーセージはなつかしの味でパリパリ。スクランブルエッグはいいかんじでした。
9位 イノダコーヒー本店
1940年創業。おそらく京都で一番有名な珈琲屋さんではないでしょうか。京都駅や地下街にも店舗があります。東京大丸や横浜高島屋にも出店しています。イノダコーヒーの本店は、町家造りの外観で、重厚感のある照明やチェアなどのインテリアは、まるでタイムスリップしたようです。
「京の朝食」1600円
茅ヶ崎のハム工房へ独自に依頼した本格ボンレスハム、新鮮野菜のサラダ、ふわふわのスクランブルエッグ、芳醇なバターの香りがするクロワッサン、コーヒーまたは紅茶つき。
京都らしい店内で、まさに京都の朝ご飯をいただきました!
10位 喫茶KANO
京都の高瀬川沿いにある「喫茶KANO」
1971年創業。古い料亭や旅館が立ち並ぶエリアにあります。 高瀬川に沿って建つ昭和モダンな洋風建築で、大きなガラス窓の向こうは桜の木。
アジアンモダンなライフスタイルプロダクトを販売する「asian modern その」と隣接しています。
モーニングは、飲み物のお値段+450円で、ベーコンエッグ・サラダ・トーストがつきます。
番外編1 喫茶noho(ノホ)
おでんと釜飯が有名な人気和食居酒屋「御幸町ONO」が、2020年9月に宮川町にオープンした喫茶店です。女性2人でやっている、とてもかわいらしいお店です。残念ながらモーニングの営業は中止になってようですが、再開を願って番外編として載せておきます。
小さな落ち着く空間で、サイフォンで淹れたコーヒー、「新田ベーカリー」のふんわりトースト、沖縄の作家さん金城有美子さんの一点ものカップなどこだわりと寛ぎが融合しています。
西陣「中村製餡所」のあんこを使ったあんバタートーストがおいしかったです。
番外編2 進々堂三条店
少々コンセプトと違うのですが、ちょっとおもしろいお店ですので、番外編として載せておきます。
「進々堂」は1913年創業の京都の老舗ベーカリーで、市内に十数店舗があります。どうやらここも、元はその「三条店」だったようですが、今は独立しているようです。「進々堂」と名乗っていいのだろうかと疑問に思いますが、知る人ぞ知るっぽいお店です。
こちら、パンのモーニングもありますが、和定食の朝ごはんがいただけるお店です。和定食といっても、焼き魚とか湯豆腐はありません。かなりシンプル。ちょっと入りにくく、かなりのアウェイ感もありますが、知っておくといいかと思います。
朝ごはんセット850円(飲み物は+250円)
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