築120年の歴史を感じる京都府庁旧本館内のカフェ「salon de 1904」
京都旅の目的のひとつがレトロカフェ巡りです。
今年2023年7月に「京都府庁旧本館」内に、京都の老舗珈琲店・前田珈琲が手がけるカフェ「salon de 1904」がオープンしたというニュースを聞いて、いつ行こうかと楽しみにしていました。
1904(明治37)年から67年間使われていた「京都府庁旧本館」。創建時の姿をとどめる現役の官公庁建築としては、日本でもっとも古いのだそうです。現在も情報センターや会議室として使用されていて、国の重要文化財にも指定されています。
カフェの入口は、正面玄関ではなく右横のこちら。
かつて人事委員会室だったという2部屋が喫茶室となっています。白壁と茶色の腰板、真紅のじゅうたんはそのまま活かし、府庁時代に使用されていた紋様入りのチェアやソファを配置しているのだそうです。
金曜日のお昼過ぎに行ったのですが、店内は満席で、ウェイティングボードに名前を書いて、待合室で30分ほど待ちました。
11時からはランチセットがあります。
ハーフのふわふわタマゴサンドと龍之介ブレンドをいただきました。
単品だとけっこうボリューミーなので、軽めのランチにはちょうどいい量でしょうか。店内にはカレーのいい香りがしています。
食後、館内を見学しました。
大理石の大階段では、新婚カップルが撮影をしていました。たしかに絵になります。
平日なので、職員の方は仕事をされているのですが、そーっと覗き込むと「どーぞ、どーぞ、見てください!」と旧知事室と正庁(公式行事や公賓の接遇等を行うための特別な部屋)を案内してくださいました。
そして旧議場。
中庭。春には「祇園しだれ桜」が咲くそうです。
さすが京都。いいものを見せていただきました。
前田珈琲は、本店が元呉服店で、そのほか、旧明倫小学校教室跡、世界遺産二条城の茶室、旧日本銀行京都支店の金庫室など歴史遺産を生かした店舗展開で知られますが、こちらもすばらしいです。
8時からはモーニングがあるようなので、ぜひまたお邪魔したいです。
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