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【京都レトロ喫茶めぐり28】進々堂ベーカリーチェーン

京都のレトロ喫茶を語るなら、『進々堂ベーカリーチェーン』に触れないわけにはいかないでしょう。

進々堂は、1913年(大正2年)京都に創業したベーカリーショップです。創業者の続木斉(つづきひとし)氏は、1930年(昭和5年)に『進々堂京大北門前』を創業し、こちらが京都市内に現存する喫茶店としては、一番古いお店として残っています。
*進々堂京大北門前は、進々堂とは現在別経営になっています

続木斉氏は学生時代、内村鑑三の門下生として聖書と近代思想を学んだクリスチャンであり、「パン造りを通して神と人とに奉仕する」と言って進々堂を開業しました。

斉氏は、本場のフランスパンに憧れ、日本人としてはじめてパリへパン留学したことでも知られています。パリから帰った斉は、ドイツの窯を輸入してフランスパン製造販売を開始、西欧文化の香りを求める当時の京都の人々から絶大な支持を得て、京都を代表するベーカリーショップとしての基盤を築きました。

進々堂公式サイトより引用

株式会社 進々堂は、創業1913年(大正2年)、会社設立は1943年(昭和18年)です。

1913年 続木 斉・ハナ夫妻、左京区旧三高東側に「進々堂」を開業
1914年 火災で店舗消失、堀川竹屋町に移転
1920年 竹屋町寺町に工場移転(旧本社工場)
1924年 斉は日本人最初のパン留学生として2年余り、パリを拠点にヨーロッパを巡り、パンの理論、実技を学ぶ。帰国後フランスパンを製造、販売
1930年 京都で初めての本格的フランス風カフェを建築「ノートル・パン・コティディアン」と命名
*この店は、その後斉の長男・猟夫(株式会社進々堂初代社長)が受け継ぎ、現在は別法人「京大北門前カフェ進々堂」として、猟夫の孫・川口聡氏(弊社非常勤取締役)夫妻が継承して経営している

https://www.shinshindo.jp/history/history.html

現在、進々堂の店舗は4つの業態に分かれています。

1)ベーカリーレストラン
レストラン形式のゆったりとくつろげる店舗
寺町店・北山店・府庁前店・三条河原町店

2)ベーカリーカフェ
セルフ方式の店舗
ラクエ四条烏丸店・御池店・東洞院店・京都芸術大学店・京都髙島屋S.C.店

3)ベーカリーショップ
パンの販売を中心とした店舗
京都伊勢丹店・JR京都駅前店・大宮店

4)ルボンヴィーヴル
進々堂の新ブランド。パン・ワイン・チーズで幸せな時間を過ごせるブラッスリー
ザ ロイヤルパークホテル 京都四条店

私が実際に行った店舗は以下となります。

▼三条河原町店

鴨川にも近い三条通に位置し、観光やお買い物の合間に立ち寄りやすいベーカリー&レストランです。

モーニングメニューが豊富なのですが、食事を別のところですませていたので、コーヒーだけをいただきました。

進々堂三条河原町店
京都市中京区三条通河原町東入ル中島町74番地
ザ ロイヤルパークホテル 京都三条 1F
[レストラン営業時間]
◉モーニング 7:30〜11:00
◉ランチ 11:00~20:00(L.O19:00)

▼北山店

趣のあるカフェやショップが集まる北山通、京都府立植物園の北側に位置するベーカリー&レストランです。

ランチに「雑穀生活のせのせプレート」をいただきました。

●進々堂北山店
京都市北区上賀茂岩ヶ垣内町93
[1Fレストラン営業時間]
◉モーニング 7:30~11:00
◉ランチ 11:00〜18:30(L.O18:00)


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