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如意輪観音をめぐる旅⑤広隆寺弥勒菩薩像
広隆寺の弥勒菩薩像は、あくまでも弥勒菩薩ではありますが、中宮寺の如意輪観音像と比べられることが多いので、ご紹介しておきたいと思います。
広隆寺は太秦にある真言宗系単立の寺院で、603年に秦河勝が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立した、京都最古の寺です。ご本尊は、聖徳太子で、本堂(太子堂)には聖徳太子像が安置されています。
聖徳太子像は秘仏で、聖徳太子の命日にあたる11月22日に行われる「聖徳太子御火焚祭(しょうとくたいしおひきさい)」のときに開扉されます。
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昨年の夏、蚕の社から徒歩圏内に「広隆寺」があると知って、炎天下をテクテクと歩いて訪れました。境内もかなり広くて、太秦駅のそばの楼門から入り、講堂、上宮王院太子殿(じょうぐうおういんたいしでん)とつづきます。
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お目当ての弥勒菩薩像は、さらに奥の方、新霊宝殿に多数の国宝・重要文化財とともに納められています。
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国宝第一号
木造弥勒菩薩半跏思惟像(宝冠弥勒)
アカマツと一部クスノキの一木造で高さ約125cm。制作当時は漆を塗った上に金箔で覆われていたそうです。創建当時の本尊と伝えられています。
こちらの弥勒菩薩は、頭に宝冠があることから別名「宝冠弥勒」と呼ばれています。造像当時は金箔が貼られ、胸飾りや天衣もある華やかな像でした。
広隆寺にはこの「宝冠弥勒」の他に、「宝髻(ほうけい)弥勒」と通称する弥勒菩薩半跏像があり、ともに国宝に指定されています。
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東洋のモナ・リザ
とも称されます。
どうやって
人々を救えばいいのだろう?
と考えているお姿だそうです。
弥勒菩薩半跏思惟像
台座に腰掛けて左足を下げ、右足先を左大腿部にのせて足を組み(半跏)、折り曲げた右膝頭の上に右肘をつき、右手の指先を軽く右頰にふれて思索する(思惟)姿
インドに起源を持つ釈迦の半跏思惟像。5世紀頃には中国へと伝わり、「太子思惟像」、または名前を持たない菩薩として礼拝されました。朝鮮半島にも日本の弥勒菩薩の直接の原型ともいえる像が残されています。
なんとなくイメージで、弥勒菩薩像だけがポツンとあるのかと思っていたら、そうそうたる仏像に囲まれておりました。
菩薩像の前に座禅ができるスペースがあって、じっくりと菩薩さまと向き合えるようになっています。
そしてなんと
ワタクシ
貸し切り…
夏の京都は暑いけど、こんなメリットもあるんですね!
(2021年のお話ですが)
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