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【フランスおいしい旅ガイド】フランシュ=コンテの都市別食べ歩き方

美食の国フランス。フランスの各地方には、その風土を活かした料理や伝統的なお菓子があります。フランスを20の地方に分けてそれぞれの特徴をご紹介します。今回はフランシュ=コンテ地方です。

フランシュ=コンテFranche-Comté

フランス東部、スイスと国境を接し、ジュラ山脈に沿って、その麓に延びる地方。豊かな森林に覆われており、自然景観が美しい。建築や家具などの木工業が栄えている。ブザンソンはかつてゴール族の住んだ最も古い町の1つである。紀元前58年にはカエサルに征服され、ローマ帝国領になったり、937年ハンガリー族に占領されたり、11世紀には神聖ローマ帝国の支配下に入った。1678年よりフランス領。この地方には個性的なワインがある。黄色のワインという意味のヴァン・ジョーヌと藁のワイン(ヴァン・ド・パイユ)である。ヴァン・ジョーヌは郷土料理にもよく使われる。また、数々の名チーズの産地としても知られ、特にコンテが有名。

*フランシュ=コンテ地域圏は、2016年にブルゴーニュ地域圏と統合され、ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏となっている。

データ
県名:テリトワール・ド・ベルフォールTerritoire de Belfort、オート・ソーヌHaute-Saône、ドゥーDoubs、ジュラJura
旧地方名:フランシュ・コンテ Franche-Comtée
主要都市:ブザンソン Besançon

特産品
○ジェジュJésus
イエスの意。世界という名の太い燻製ソーセージ。ドゥー県モルトーの産。

■ワイン
フランス人でもあまり口にすることのないジュラのワインは個性に富んでいる。サヴァニャン種によるヴァン・ジョーヌは、鴨のオレンジソースや鶏のヴァンジョーヌ煮込みが代表的な組み合わせ。ロゼワインのような色合いのプールサール種による赤ワインは、ウズラやキジなどの野鳥類、コンテやモルビエのようなハードタイプのチーズなどと合わせられている。

ヴァン・ジョーヌVin Jeaune
ジュラの伝統的な醸造法で作られた白ワインを樫樽で6年熟成させ、酵母が独特の色と香りと味を作り出す。クラヴランClavelinと呼ばれる620ml入りの特殊な瓶を使用する。

ヴァン・ド・パイユVin de Paille
選り抜きの良質なブドウを藁床に置いて乾燥させ、糖分を高くして作る天然甘口ワイン。独特な風味ととろりとして甘さが特徴。ポPots(またはドゥミ・クラヴランDemi Clavelin=375ml)という瓶に詰められる。

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