見出し画像

unfinished

週末、前から気になっていた、
大阪の中之島美術館へ行った。

今、どんな展覧会がしてるのか、
何も知らずに、
ただ、その場所へ行ってみたかったのだ。

建築にも、芸術にも、
なんの予備知識もなく、
でも、何となくの興味はあるだけ。
(もしかしたら、それで充分⁈)

せっかく来たし、
そこで現在催されている、

「没30年 木下佳通代」

を観覧することにした。

晩年の作品

館内は、空いていて
静けさが心地いい。

広い空間で、距離をとって見たり、
近くまで寄って見たり。

説明がしてある箇所は全部読んで、
すごくゆっくり回った。

3部構成になっていて、
私みたいな美術館にあまり来ない人でも
分かるように、順を追って見ていけば、
作者の思考と作風が変わっていくのが
良くわかった。

なんなら、気になったヤツを見に、
戻ったりもした。

でも。

何が、素晴らしくて
この表現がどうなのか、
どう、すごいのか、

そこから何を見い出そうとしたのか、
何を見出せばいいのか…

良く分からなくて。

分からないのに、
その空間に居たくて、
出るのを戸惑った。

そして、

出口を通ったら、
私は泣いていた。

自分の気持ちに説明がつかなくて、
今も何を書けばいいのか分からない。

感動した?
琴線に触れた?心に残る?


どの言葉にも当てはまらないのだ。

中之島美術館

撮影可能だったのに、
大して撮らずに来たことを後悔した。

他の人のレビューを読んで、
私と違う視点があって、
その作品は、じっくり見なかった〜泣
とか。

帰宅してからも、
ずっとあの空間をぼんやりと
思い出している。

8/18まで。

大阪までもう一度観に行こうか、
真剣に考えている。


とてもわかりやすい解説でした。↓


ガンの為、55歳の若さで亡くなった
木下佳通代さん。

最後の作品の説明

絶筆 未完成

Last work , unfinished

最期の一瞬まで失われない情熱。

私が、最も憧れる最期かもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?