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あの頃のままでいて欲しい

おじいちゃん、おばあちゃん
時には両親かもしれない。

「これ、美味しいね!」

と言うと、
そればかり買ってくるようになる。

そんな経験ないですか?

「これ好きでしょ?」

と、自分の為に買ってきてくれたと思うと、
無下にもできないし、
飽きたとも言い出しにくい。

離れて住んでいて、時々しか会わない
おじいちゃん、おばあちゃんだと、
幼かった頃好きだったものを
鬼の首をとったかの如く用意している。

でも、ガッカリさせたくないから、
嬉しそうにする。

それを見て、やっぱりこの子はこれが好き
なのだと改めて思う。
⇨次も用意されている。

そんな感じで、
謎にありがた迷惑なループを抜けられない。


自分は、そうならないように
気をつけていたつもりだった。

でも、歴史は繰り返される。

祖父母や親の記憶は、スローモーション。
だけど、
子どもの記憶や行動は、常に新しいもので
上書きされている。

いつまでも、
それが好きなその子のままではいない。

でも、いつまでも、
それが好きなその子のままでいて欲しい。

そんな淡い希望が
同じものをずっと買い続ける原動力なのかな。

息子が帰省する前に、
生協の宅配で注文し、
大好きだったアイスを買っておいた。

佐賀生まれ。


ところが、買った事をすっかり忘れ、

また、違うタイプを買ってしまった。

で、残りを自分でチビチビ食べている。

もしかしたら、
もう飽きてるかもしれないけど、
こんなに食い気味に用意されていたら、

「もう要らないよ。」

とは、言いにくいか…

でも、無いと無いで、

「えー、何でないの?
 食べたかったのに〜」

と言われる可能性もゼロではない。

どっちだ?
どっちなんだ?

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