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使い込んだレシピ本

所持しているレシピ本を確認したら、

料理レシピが7冊、
パンお菓子レシピが7冊

意外と少なくてびっくりした。

これまで、私の気まぐれ断捨離の選考に
漏れて、生き残ってきた精鋭たち。

今持っているレシピ本、
実を言うと
現在ではあまり活用できていない。
圧倒的にネットで調べてしまうことが多い。

もう、レシピ本としてではなくて、

「これ、よく作ったなー」
「みんな大好きだったなぁ」

とか。
自分の思い出料理アルバムみたいな
存在になっている。

そんな中、時々手に取っているのが、
この本。

著者 川津幸子さん

2冊あるけど、赤い方のボロボロ具合!
こちらばかり使っています。
レシピ本にしては珍しく、文庫本サイズ

昨晩は、鶏ゴボウ汁。

本のタイトル通り、100文字のレシピ。
100文字には、
材料や調味料も含まれているから、
レシピは、最低限の味付けと材料。

これが料理のハードルを低くしてくれた。
だいたいの割合を守りつつ、 
在庫野菜と相談し、いつも勝手に色々足す。

例によって、汁気の多い煮物が出来上がる。

鶏ゴボウ汁

noteに書こうと思って、
久しぶりにパラパラめくってみる。

すっかり忘れていたけど、
私はこの本にすごく影響を受けていた。

料理酒をやめて、日本酒に、
みりんは、本みりんに、
開封した醤油を冷蔵庫で保存するように。

調味料を安さ以外で選ぶようになったのは、
川津さんのコラムを見たからだったんだ。

図書館で借りたり、
本屋で立ち読みしたり、
たくさんのレシピ本が私を通り過ぎてきた。

読んだ時は、なるほど!も思っても、
その先ずっと核となっていくことは
すごく稀だと思う。

この本の良さは、
本当にどのレシピも簡単でハズレがない。
そして、

「料理は愛情」「料理は技術」
このワードを天秤にかけた時、

食べる人を思いやる
「愛情」は確かに必要ですが、
思いを相手に伝えるには、
「技術」が不可欠。

100文字レシピ
川津幸子
(2003年)


 

"技術"だと言い切るこの言葉を信じて
まだ若かった私は、
頑張って来たような気がする。

ボロボロの本を少し誇らしく思う。

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