5.少し考えすぎ後病む

それからはよくご飯に行った。
行動はパターン化。
飲んで、カラオケいってイチャついて、終電で帰る。
テンプレだった。
そんな日々に嬉しくも、
"一体私は彼のどの立場なのだろう"
そう感じるようになった。
だが怖くて聞けない。何よりこの関係が切れることの方が怖くなっていた。
今思えばこの思考回路が都合いいポジションの第一歩だった。
A先輩には彼女がいるのになぜ私にこういうこと平気でしてくるのだろう。
花見では彼女の部活も同じ公園内にいるのに
A先輩は私を人が少ないところに連れ出してキスしてくる。
同期だって後輩だって同期マネだっているのにA先輩は行動する度私に着いてきてと言う。
部活内ではA先輩と私は喧嘩するほど仲がいい、そんな印象だったと思う。
よくぶつかっていたし一方的に言われて泣いたこともある。
けれどこの曖昧な関係、私はA先輩にとって何なのか考えれば考えるほど頭がおかしくなりそうだった。それだけ好きになってしまったということ。
気がおかしくなりそうな手前だった私がとった行動は
*Instagramの投稿を全て消す。
*親友がA先輩とInstagramで繋がっているのを使い少し連絡をとってもらった
上の二つを行った結果
"何、お前病んでんの?"
と連絡がきた。
私は思っていることの5割をオブラートに包んで伝えた。(あえて内容は書かないでおく)
私の言葉にA先輩は
"ありがとう"
の感謝の言葉と同時に
"じゃあもうちゅーとかしないでおくわ"。

自分の思ってることを5割伝えて少しスッキリした私。
そのあとも変わらずご飯に行ってはテンプレの流れ。
やはり同じことで幾度となく悩んではその瞬間瞬間を楽しんでいた。

この時関係がなくなる怖さで思ってること全て伝えなかったことがいけなかったんだろうか。今になって思う。
けれどやっぱり関係をズルズル引きずることを選んだのは私である。

次回はイチャイチャのその先に進んでしまった話である。
完全に沼。


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