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苺、始まりました。苺は美味しい@銀座フルーツサロン

銀座「フルーツサロン」のフルーツコースが、2/26より『苺』をテーマにしたものに変わりました。

「ビヤンネートル」のオーナーパティシエ馬場麻衣子さんが監修したパフェを含むこのフルーツコースシリーズ第3弾。
毎回どんどん恋い焦がれる気持ちが募り、今回はメニューが発表されたその日のうちに予約。
以来2週間弱、スケジュール帳の「フルーツサロン(苺)」という自分の字を見るたびにムフフゥ…と、ひとり心の中で浮かれておりました。

さてさて、こちらがメニュー表。
予約をしているので、席に既に用意されてあります。
Webで既に簡単な内容は知っているものの、何度も文章を読み返してワクワクと一皿目を待ちます。

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【一皿目 テリーヌ】画像2

私がタタンとかテリーヌに抱いているイメージとは何だったのだろう……。
林檎を使ったタルトタタン。これが通常です。
ここに苺を仲間に入れ、クリームを乗せ、タルト部分を表しているであろうパイ生地は芸術的な形に変わって上にフワッと乗っています。

また、お皿の反対側に位置するのは、なんと杏仁のジェラート!
しかもかなり杏仁しています…とても濃厚。
何故、ここで杏仁を合わせたのか、その意図が凄く気になります。
私なら、多分安直に定番のバニラかチョコか、更に苺か、流行りの組合せピスタチオかを選びますもん。
でもこの杏仁好きって人、何だか口コミ見てると多そうです。私も好きです。ただ、自分には絶対に持ち得ない発想なので、気になります。

「生・煮・乾燥」という様々な調理法での苺を味わえる一皿。
斬新さも兼ね備え、食べる人を非日常の苺ワールドへ引き込んでくれます。

【二皿目 いちごのデギュスタシオン】画像3

デギュスタシオン…なんだかかっこいい名前です。
まあ、味見コースのことですね。いちごの味見コース。

一皿目で様々な調理法の苺を楽しめたのに対し、こちらは苺の種類を楽しめます。
~淡雪・さちのか・ゆめのか・とちおとめ~
この4種が一皿で楽しめます。

一番左がサラダ風。
かなり本格的にサラダです。ルッコラ(多分)とモッツァレラチーズと淡雪と木苺のソース。
淡雪は酸味が少なく、甘味がありました。その分、ソースはキュッとくる強めの酸味を感じてサラダとよく合いました。
たまにあるけど、フルーツがサラダに入るの凄く不思議な感じがします。

お隣のさちのかは色の儚い淡雪に対して、華やかな赤。
酸味あるハイビスカスのジュレとアールグレイ、メレンゲの泡との組み合わせで、苺の存在感を引き立てている印象でした。

右側のミルフィーユは、甘味の少ないパイ生地(多分、卵やバターを使ったものでなく、地中海地方のパイ生地で使う小麦粉の薄皮「パートフィロ」かな?)を用いているので、苺の存在感がまた際立つスイーツになっています。
楽しいのが、「次回のコースのテーマフルーツが潜んでいるから当ててみて下さい」という趣向。なので、ここでは内緒です。
(黄色にオレンジ色を混ぜたようなカラーの、あれです!ミルフィーユに使われているのを食べたのは初めてだなあ…)

そして苺そのものを楽しんでくれ!というのが、とちおとめです。大好き。

【三皿目 パフェ】
きました!馬場シェフ監修のこのパフェを楽しみにこのコースを申し込む人も多いのではないでしょうか。見て下さいこの見た目の芸術…!!

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とちおとめのソルベの上に乗るピスタチオのクリーム。まるで苺!
その上に本物の苺が乗っています。
降りそそぐローズやカシスのメレンゲの色合いが、苺が織り成すピンク&赤の色を更に複雑にしています。
そこに飴細工やフロマージュブランのアイスの色がバランスを良くしていて、美しい…。
ライチのジュレっていうのもなかなか珍しくて、面白かったです。

【四皿目 ドリンク】画像5

丸山珈琲さんのコーヒー、紅茶、ハーブティーから選べます。
ハーブティーはそのシーズンによって変わるので、いつもこれを選ぶのですが、今回はレモンミント。
添えられているのは、下からデーツ・マンゴー・無花果のドライフルーツ。それと白餡と米粉を使用したグルテンフリーのパウンドケーキ。

三皿の素晴らしい余韻に浸りながらゆっくりと過ごせるこのドリンクタイム。食べる前のワクワクとはまた違った感覚で大好きです。

今回はガッツリ実食レビューでした。
食べながら「今自分はどんな風に感じていますか?」と常に対話しながら黙々と食べる――。
それが凄く楽しい料理って、とても魅力的な料理であることが多いんですよね。だからここのフルーツコースは大好きです。
次も期待しています。

ごちそうさまでした。

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