世界一のアップルパイとシェケラートが美味しかったお話

マルコ・パオロ・モリナーリ氏をご存知でしょうか。経歴を見るとびっくらこいてしまうのですが、滅茶苦茶色んな大会で優勝しているイタリアの料理人です。

世界パスタコンクール、金のフライパンコンクール(⁉)、料理のオリンピック大会、イタリア料理グランプリ、お米の料理世界大会、世界お菓子大会、料理ワールドカップ、大野賞、ジェラートの世界大会……

凄い人です。
そんな、凄いお人の料理がどこで食べられるかというと、
「世界No.1シェフがつくる世界一の焼き立てパイ mille mele(ミレ メーレ)」というお店が横浜と鎌倉にあるようです。

ところで何故こんな話を書いているかといえば、ひょんなところでこの凄い人のアップルパイに出会い、ちょっくら感動してきたわけだからです。

それが、どこかといえば、「セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ」。私の中では、【ティラミスとエスプレッソが美味しい、他の料理もわりと美味しいちょっと良い感じなコーヒーチェーン】というポジションのお店です。

立ち寄ったのは、西武新宿PePe店。私、料理教室のABCクッキングに通っているのですが、新宿PePe店は洗い物をしなくて良くて楽な教室なので、しばしば利用します。
それで、料理教室まで1時間くらいあるな、という時にそこのカフェを利用します。今回、偶然目に入ってしまったわけです。「世界一の」というフレーズ。単純阿呆だとは重々承知ながらも、「世界一」に惹かれました。

後で調べてわかったのですが、

『世界チャンピオンのアップルパイ』(390円)、『世界チャンピオンのカンノーロ(カスタード、チョコレート、ストロベリー)』(各300円)

これらのメニューは、広尾店限定で発売されていたのが、2019年8月に新宿PePe店に販路を拡大したそう。それほど大きな店舗なわけではないので、何故このお店チョイスだったのか謎深まるところではありますが、なにはともあれ非常にレアなお店に出会ってしまったわけでした。

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アップルパイはお店で温めをしてもらえました。カスタードクリームの他になんと豆乳チーズクリームが入っていて、これがまた美味しい。サクサクパイ生地からとろっとクリームが出てきます。ハイクオリティ!

ところで合わせた飲み物なんですが、アップルパイに合わせたわけではなく、「え、こんなところでコレが飲めるの!?」という驚きから、アップルパイの存在をガン無視セレクト。その名も「シェケラート」。

~シェケラートとは~
イタリア版アイスコーヒー。シェーカーに砂糖・氷・エスプレッソを入れ、よく振った飲み物。

逆三角の、カクテルグラスに並々と注いで提供されます。スタバなんかにもあるらしいですが、まだまだ日本には浸透していないドリンクではないでしょうか。私が最近飲んだシェケラートの記憶は、ミラノ名門カフェの「コヴァ」だった気がします。そんなイタリアこだわりのお店でしか飲めないものだという認識のシェケラート。400円という値段も破格な気がして即決で選択してしまいました。

アップルパイとの相性はともかく、シェケラートは素敵ドリンクでした。上唇には泡々な食感が漂っているのに、その間から砂糖の甘さとエスプレッソの苦みが混じった冷たいものが口に入ってきます。その不思議な感覚たるや……ちょっとクセになります。ただ、最後に残ってしまう泡部分は、どうすれば良いのか、ちょっと悩みどころではありました。(スプーンかなにかですくうか残すか、何が正解なのでしょう…?)

ちょっとした時間潰しが、ちょっと素敵時間になりました。ありがとうマルコ・パオロ・モリナーリさん。

ごちそうさまでした。


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