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元野良猫のキョロちゃん

今年の3月から我が家のウッドデッキに住み着いているキョロちゃん。

現れた時は脇腹や首周りに引っかき傷や噛み傷の様なケガをしていて、カサブタになりかけていました。
やや痩せ気味でもあったので、お腹が空いて餌をくれそうな我が家に助けを求めてやって来たのだと、勝手に解釈しています。
推測するに1歳くらいの雄で、最初から馴れなれしい感じから、どこかでご飯をもらっているかもしれませんでしたが、怪我のせいか、1日中デッキに置いてある植物用のビニールハウスで寛いでいました。
ごはんも日に3度、しっかり食べました。

傷が癒えた頃になると外出も増えましたが、居なくなることもありませんでした。

そして…
夏になると女子が増えました。

ある夏の日、突然美猫がご飯を貰いにやって来ました

なんとこの美猫ちゃんは、離れた場所に3匹の子猫を隠していました。
何度か後を追って居場所を突き止めると、引っ越しが始まり、朽木の洞穴から少し離れた空き家に移りました。
キョロちゃん、美猫のきなこちゃんと子猫3匹をなんとかしないと… と思いやっと探し当てた猫保護団体さんの協力で、
キョロちゃんときなこちゃんは、TNRに。
子猫3匹は保護して譲渡していただくことにしました。
成猫の捕獲に私が関わると、姿を消してしまう可能性があると言う事で、全て猫保護団体さんにお任せしました。
捕獲は2日がかりで成功しましたが、その場で永遠の別れとなってしまった母子猫達にはとても心が痛みました。
2、3日きなこちゃんが子猫達を探す声が耳に着いて、こちらまで悲しくなりました… 

ボランティアさんの
「避妊しなかったら、すぐまた妊娠しちゃうんだからそんなに気にしなくて大丈夫ですよ。すぐ忘れちゃうんだから。」
の言葉に救われました。
猫ではないので、本当か推測かわかりませんけどね。

子猫ロスのきなこちゃんでしたが、キョロちゃんの存在があってすぐに立ち直れましたが、
どちらかというときなこちゃんの方がキョロちゃんにベタベタイケイケで、キョロちゃんが逃げ回ることも少なくありませんでした。

しつこいきなこちゃんに時々攻撃や後ろ足ケリケリ
仲良しに見えましたがしつこかったのかも

1日いなくなったきなこちゃん。
2日間、3日間と姿を消す日が増えて、10月半ばからパッタリ姿を現さなくなりました。
キョロちゃんに縄張りから追い出されたのか、もっと素敵な新天地を見つけたのか…
この辺りは、車通りが多い道路もなく、森と畑、ビニールハウスや朽ちた空き家が多く、猫に取ってはパラダイスかもしれません。
危険要因はといえば、マムシか他の猫ではないかと思います。

お高そうな外飼?猫さんと一触即発な雰囲気
お口に葉っぱ付けたきなこちゃん最後の姿
この時、なんか言ってたね

どこかで元気にしていてくれたらと思います。


最近のキョロちゃんは、1日中家の中で寝ている事が増えました。
周囲や背後を気にする必要もなく、安心し過ぎ。

気を許し過ぎ〜


3、4食ご飯を食べて、夜は目をランランと光らせて見回りにでかけていきます。

仮住まいの借家の為、室内飼いは出来ませんが、こんな日々がずっと続けば良いな… と思っています。

わたしに出来る限りの事はしてあげたいと考えているので、
いざと言う時には、動物病院へ連れていけるように慣れさせた… ところもあります。
野良猫でも診てもらえる動物病院も確認済みです。

キョロちゃんをSNSにあげた時、
完全室内飼いにして下さい!
とか、
最後まで責任を持ってお願いします!
という声がありましたが、わたしには無理。
ですので、TNRしました。
弱々しい子猫の時からお世話していたなら、完全室内飼いも出来るでしょう。
ですが、成猫で逞しく生きてきたこの子が一生室内で生きることは地獄でしょう。
万が一、わたしが居なくなったとしても、キョロちゃんは以前のように生きる術を思い出すでしょう。
家に閉じ込められて餓死する… なんて事にはなって欲しくありませんから、今が理想型です。

おうちの中に入れて欲しいにゃ
やめて欲しいですが狩が上手💦


長々とお読み下さり、ありがとうございました。
m(_ _)m






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