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母乳育児って難しい①【ミルクを飲んでくれない編】


ハッピーさん誕生から色んな悩みが出てきましたが
その中でも産後うつになるんじゃないかというくらい悩んだのが
ミルクを飲んでくれない&母乳に関することでした。

結論から言うと、
現在は完全ミルクでストレスなく育てています(⊃´▿` )⊃


【ミルクを飲んでくれない編】


出産後、入院していた関西医大で初めて赤ちゃんのお世話というものを始めたわけですが
右も左も分からないので、
とにかく言われるがままお世話を開始。

今となっては自分の勉強不足を呪うばかりなのですが、
メリット・デメリットもわからないし
自分はこうしたいっていうのがありませんでした。

ボヤっと思っていたのは持病の不整脈で
薬を飲む必要が出そうということ。

入院中も良くない不整脈が連発しており
循環器科で手術を打診されていたことから
母乳は諦めないとダメだなーっていう事でした。


なので、できれば母乳育児がしたいけど、
母乳にこだわっても仕方ないという気持ちでいてました。


その上、いざ生まれて初めて母乳をあげる時に
赤ちゃんがまだ上手に咥えられないことと
私のおっぱいの形状が「咥えにくいおっぱい」という事が判明。


これはますます母乳断念かな〜と
軽い気持ちでいてました。

私の場合は母乳が始まると乳首が切れると聞いていたので
マイ乳頭保護器を持参しており、それを使って飲ませる練習を始めました。

いざ授乳を開始するも、ハッピーさんはとてもマイペースで
ミルクは飲みたいけど、一気には飲めない!
という日々が始まり、産後3日目からたった30mlを30分以上かかってしまう感じに.....

本来なら片方づつ5〜10分
おっぱいを飲む練習をしてからミルクを飲み干して欲しいところだったのですが


お腹が空いてるのにおっぱいの練習をさせられ
頑張って咥えたのにおっぱい出ない!!
と、ご立腹でギャン泣き。

結局おっぱいを飲む練習でくたくたになり
待ちに待ったミルクを飲む頃にはぐったりで飲めないという状態が定着していきました。

ちなみにおっぱいを飲む練習は、
泣いて咥えてくれない時には5〜10分以内、
咥えてくれた時も片方のおっぱいだけで10分以内には切り上げていて、
助産師さんが見てくれる時は、もう少し粘って10〜20分くらい練習してからミルクを飲ませていた感じです。


・おっぱいの練習長くて30分
・ミルクを飲ませて30分
・途中で寝てしまい起こすのに10分
・どうにもならず助産師さんに飲ませてもらって10分
・げっぷをさせるのに1〜10分
・終わってから搾乳(母乳の後搾り)15分

このような時間配分で、
一回の授乳タイムに1〜2時間ほど要するので、
私もクタクタ、ハッピーさんもクタクタ。

ハッピーさんに限っては
3時間後の授乳タイムも起きれない!
なんてことも毎日ありました。

出産されてない方や、男性は
出産で入院中のママが、こんなに時間をかけて悪戦苦闘しながら授乳をしてるって知らない人が多いんじゃないでしょうか…


すみません!!
わたしが全く知りませんでした!!!!!!
産まれたら何となく母乳あげる、出なかったらミルクって感じでしょ?みたいな軽いノリでいてました。


他のママさんも寝ちゃって起きないよー!とか
ゲップ出ないよー!とか
それぞれ困り顔をしていたので、

「わかる!頑張ろうな!」

みたいな気持ちで勝手に親近感をわかせたりしていました。


3日目、4日目と飲ませないといけない量も増えていくので
ミルクを飲ませるだけで1時間以上かかってしまう事が増えていき、
「ママ、ちょっと時間かけすぎだよ!赤ちゃん疲れちゃうから、15分経っても飲みきれなかったら呼んで!」
と注意されることが増えていきました。


助産師さんが近くにいる時は、すぐに飲みきれないから助けて!とSOSが出せるんですが、
大学病院の産婦人科って24時間本当に本当に忙しそうで、呼び止めるのも至難の技で、

やっとSOSが出せた時には30分以上経ってる!
みたいな事がほとんどで、
もっと早く呼んでと怒られてばかりでした。


私が引っ込み思案なところがあるので、
スタッフさん忙しいけど赤ちゃんのために呼ぶぞ!!!と意を決して呼び止めていたのですが、
心身共に疲れてるところに、苦手な事を力を振り絞ってやるので結構なストレスでした。


コミュニケーション能力が高い人は、私みたいに用事がなくてもサクッと呼び止めて世間話とかされてて、
その間に割って入るのも至難の技で…笑

勇気出さなかったら怒られる、
勇気出して呼び止めてもつかまらない、、

なんかすごく孤独でした。
気軽に「頑張ってミルク飲んでほしいな〜」って世間話ができるような気分じゃなかったし、
困ってるわたしの気持ちに気づいて寄り添って欲しいと殻に閉じこもった気持ちでいてました。

そういう感じでいてたので、
少し言葉がキツい人や感情を露わにする人に対する守備がヨワヨワで

その方自身が忙しさとかで余裕がないんだなって見るからにわかるスタッフさんが1名いてたのですが、
言葉がキツいのとご自身の都合を優先させるような振る舞いに
私は勝手に傷ついて、勝手に落ち込んで、勝手にその方を責める気持ちになって…みたいな感じで気がつけばメンタルが不安定になってました。


その方に呼び止められて、赤ちゃんの体重が減っている云々を言われたのですが、
ものすごく責められてるような気持ちになって
メンタル不安定に拍車をかけたような気がします。

自己管理の一環でメンタルが不安定な時の対処法もある程度身につけていたので、それなりに持ち堪えていたと思いますが
それでも自分のことならまだしも
赤ちゃんの命に関わることだったので、どうしても負の感情をループさせてしまいやすかったです。

産後6〜7日目に
助産師さんの中でもリーダーのような方がいてたのですが、さすがリーダーと言えば良いのか
そんな私の様子を見てくれていて、本当に救われました。

母乳を出す準備が始まった我が乳が
張りに張って痛すぎてナーサリールームに助けを求めに行った時にリーダーさんが対応してくれました。

激痛に耐えながら搾乳してもらってる時に
赤ちゃんの飲みが弱くて悩んでると軽ーく言ったのですが、
申し送りとかで聞いていたみたいで
「私もどんな感じかなーって思って今日見てたけど、気をつけて見ておくね」
と言われました。

これだけ聞いたら普通なんですが
ママがちゃんと飲ませて!みたいに言われてたのが辛かったので、見ておくねの一言がやけに安心した記憶があります。

朝になり、夜勤だったリーダーさんは帰ったかなと思ってましたが私を探していた様子で、

ハッピーさんは少し時間おいたら飲めたから1度に飲めないタイプだと思うと言われ
2時間おきの授乳にして1回の飲む量を減らしてみない?と提案されました。

飲めない子に無理やり飲ませてママも赤ちゃんもクタクタになる事に時間かけるのもな〜。
2時間おきって本当に大変だけど、今のままだとママも赤ちゃんもしんどいからどうかな?
と言われて、
結果がどうなるかは分からないけど、2時間の頻回授乳を試してみます!と即答しました。


私もずっと3時間おきじゃないとダメなの?と思ってましたが、
赤ちゃんの体のことがよく分からないし、消化に必要な時間とかも考えて定めてるんだろうなと受け入れてやっていたので
2時間でもいいの?!という心境でした。

何よりも私とハッピーさんに合ったやり方を模索してくれたのが、
本当に本当にありがたかったです。


看護師の勉強をしている知り合いとの会話で
実習ではとにかくアセスメントが大事、みたいな事を聞いてて
そりゃそうよな〜!とわかったようなつもりで聞いていたのですが、


患者になってみて分かったのは
たくさんの不安や葛藤を抱えて、どうすれば良いのかも分からず悶々として苦しんでる人ってたくさんいると思うんです。

確かに「こうするもんですよ!」と大指標を提示するのはとても良いと思います。
それがあることで、最初から何をしていいか分からないって状況は避けられるし。

だけど人の数だけイレギュラーがあると思うので、
観察して、問題点と改善策を出して患者さんに合ったやり方を柔軟に作っていく必要があるなぁと痛感しました。

相談してもまともに取り合ってもらえない(ような気持ちになった)6日間というのは
自分とハッピーさんを無視されてるような気持ちになりました。
産後の心身ともに辛い時期に無視されてるような感覚は本当にきつかったです。

私はリーダーさんに
助産師さんの経験と知識からアセスメントして
不安や問題を取り除いてもらったのですが、
これがなかったら発狂して全てを手放していたかもしれません。


リーダーさんにお礼を言って、黙々とベッドの上で朝ごはんを食べていたら
疲れや安堵、張り詰めてた心がプツンと切れたように涙が出てきて、
いい大人が朝からワンワン泣きました。

ハッピーさんの命が自分にかかっていた重圧というのは本当に重たかったです。
日に日に減っていく体重を数字で見せられるのはかなりのプレッシャーでした。

隣のベッドの人、びっくりしてたんじゃないかな?笑

マタニティーズブルーとか言われてますが、
体験して思ったのは、そのくらい一生懸命やってるんですよね。
些細なことが重大に思えるくらい、必死でやってるんですよ。

自分の間違いひとつで小さな命が消えるかも!っていう責任感とも言えるんじゃないかな。

もちろん肩の力を抜いて、ラフにできる人はそれはそれで長所だと思います。
だけど、赤ちゃんを育てていくって、
ずっと肩の力を抜いてたら成立しないんで
「そういう風に見える」だけなんじゃないかなと思ったり。

ワンワン泣いた後に、1人で抱えて泣くような事じゃないなと冷静になって、
悩んで泣いてる暇があるなら何をどうすればいいのか?自分はどうしたいのか?助産師さんに話して解決すればいいだけじゃないかと
その日の日勤の担当助産師さんに、
「私思い詰めて泣いちゃったー!」
と真っ赤な目でヘラヘラしながら打ち明けました!笑


泣くほどの事じゃなくて相談して解決すれば良いだけのことなのに、それができなくて落ち込んじゃうから助けて〜って言いました。

今だから思うのですが、泣くほど悩んでいるのを隠さずにSOSを出せたことは我ながらすごく頑張ったなと褒めてあげたいポイントです。

それからリーダーさんが申し送りで私に助言してくれた内容を共有してくれてたようで
2時間おきの授乳や、少しの力でもミルクが出やすい乳首に変えてもらったり、
様々な対処をしてもらったので、ハッピーさんも少しづつミルクが飲めるようになっていきました(⊃´▿` )⊃


この頃から
おっぱいを飲む練習もしなくちゃいけなかったんですが、ミルクを飲ませるのが最優先!という感じだったので、
軌道にのるまでは軽〜くおっぱいを飲む練習程度にしていました。
それがのちのち母乳に影響しちゃいます。。

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