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優しく人間くさいリモート演劇の世界の尊さよ。

間違いなく今年出逢えてよかった世界ベスト3にはいるであろう。異世界異文化異空間を知るいとをかしさょ。
そして優しく人間くさく存在を感じられる世界観、尊い。
昨日、昼夜2回『リモート演劇』を観ました。参加したというべきか。
上半期に知人の投稿で知り「気になるけど2時間かあ、演劇かぁ」なんて思っていた劇団ノーミーツさんのリモート演劇長編公演。はじめて選択制にすると(観るまで意味があんまり分かってなかった)
劇団ノーミーツさんはコロナ禍の中、
NO Meet(会わない)でつくりあげ届ける演劇をはじめた。この一年、ぐっと身近になったzoomの機能をつかって。
ラジオで裏側を知れたのが決め手で12/30昼の回に。良すぎて夜の回も追加で買った。
観劇に感激(言いたいだけ)
*
どこまでも優しい世界だった。
優しい設計というべきか。
システム的にUIUXを考えられているとか、チャットでリアルタイムでやりとりできるとかのしかけだけでなく、
ひとりひとりの演者さん(役)の描かれない背景を余白で醸すこととか、
画面を挟んでお互いがお互いに(演者さん同士だけでなく画面を隔てている私たちもふくめて)想いを馳せていく前のめりさとか、
そんなのを感じて。さらにそれを際立たせるように大千秋楽の回でのネットワークエラーの時のチャットは苦情でなく目の前のひとのことを思っての言葉であふれてた。
何だか観る側の心を育てるような。なんだか心が人肌になるというか(伝われ)そんな演劇。
優しい世界だからこその
残酷でせつなくてやりきれない。
人間くささもあって。
『選択』がキーワードだった今回。
今年わたしたちも沢山の選択をしたよね。
そんなわたしたちに労いも込められていた気がしたよ。
わたしもここに居ていいんだ、
観ると選択した自分に拍手しよう、
ひとり残らずみんながここに居てくれてありがとう、
こんな場が在って良かったな
そんな気持ちがぬくぬく。
「しゃべらなくてもそこに居て在るだけでいいんよ」の肯定の空気。これだよなだった。
そして「これからも一緒に迷っていこう」という劇中の言葉に、気が楽になったのはわたしだけじゃないはず。
迷うことも決めることも留まることも
全部良し。あなたがあなたで居てくれれば。
それでも笑えれば。だ。
#劇団ノーミーツ
#それでも笑えれば

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