子どもの胸に残る"ちょっと"した大切な思い出
わたしの子どもたちは、3姉妹。
ゆえに、男の子のことはまったくわからない。
男の子のオムツの替え方は分からないし、
虫や電車や恐竜のこともさっぱり分からない。
いつか男の子を育ててみたかったという気持ちもあったが、3回目の妊娠で重症妊娠悪阻になり地獄をみたので、もう子を産むことはない。
男の子がいるお家はどんなことが起きるのか…
そんなことを考えながら創作大賞の記事を読んでいたら、ふとこんな素敵な記事が目にとまった。
野やぎさん。
小学生の息子と電車で12時間、行って帰って見つけた旅の終わり。
息子さんのこの一言で、青春18きっぷで福島まで行ったのだとか。
片道12時間。しかも日帰り。
スゴイ!凄すぎる!
次女も同じくこの春小学生になったが、電車移動だと片道1時間が限界。
車でも2時間をこえるところには行きたがらない。
男の子は12時間も電車に乗れるし、乗りたいと思うのかと驚いた。
そして実行した野やぎさんのパワーに脱帽した。
もし、うちの次女だったらどうなるか?
勝手に次女をつれて福島まで旅をしているような感覚になり、気がつくと、野やぎさんの息子さんと重ね合わせていた。
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早朝に家を出発。
途中駅でトイレ休憩している間に電車がいってしまい、次の電車まで1時間。
この失敗、あるあるすぎて共感しかない。
わたしも娘にトイレいって!ばかりいってしまうので、きっと同じ駅で同じ失敗をしていただろう。
この1時間の待ち時間、アイドル志望の次女だったら
写真撮って!写真見せて!
といって時間を潰すだろう。
ハプニングがありながらも無事に目的地の福島に到着。滞在時間は2時間。
野やぎさんと息子さんは、ラーメンを食べて帰ってきたようだ。
次女だったらお弁当が食べたいといって、
キラキラしたキーホルダーをお土産に欲しがるだろうか。
息子さんと次女の、似ているところと、ちょっと違うところがこの記事から想像ができて、とても読み応えある12時間の旅だった。
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記事の末尾、野やぎさんの言葉が沁みた。
次女も、小学校に行き始めて、一気にわたしの手から離れた。
お休みの日には一緒に公園で遊ぶが、ずっとべったりついている必要もない。
あんなに大変だと思っていたのに、離れてしまうとさみしい。
野やぎさんも同じように、さみしさを噛み締めているようだ。
でも、前向きなさみしさ。
そうか。このさみしさは、前向きのさみしさなんだ!
と心があったかくなった。
これからも成長を感じるたび、前向きのさみしさにどっぷり浸かろうと思う。
むすめたちは、これからどんどんひとりでできることが増えていく。
近い将来、休みの日に一緒におでかけにいってくれなくなるだろう。
そしてわたしたちが作った思い出は、大半が成長とともに忘れてしまうのかもしれない。
でも、
辛くなった時、疲れた時、お友達と喧嘩した時。
そんなときに、
ちょっとだけ心に残る思い出が、むすめのそばに寄り添ってくれるかもしれない。
わたしたち親にできることは、そんなちょっとした、小さなことなのかもしれない。
そんな"ちょっと"を、大きくなったむすめたちに残してあげられるよう、大切な時間を紡いでいきたいとおもう。
野やぎさん、息子さん。
素敵なことを教えてくれてありがとうございます。
わたしも、むすめたちの胸に残る思い出たくさん作っていきます。
(電車以外で…笑)
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