イッヌのプライド。

朝のこと。

チョコと散歩に行き、近所まで帰ってきたら・・・

ご近所の方が立ってらした。

最初は「実は犬が苦手なのよ・・」とおっしゃってたけど、

日々散歩の行き帰りに会うたびに、毎回初対面のように

「アタシチョコです！チョコです！よろしくです！！」

と、わふわふと突撃する脳内お花畑犬に、次第におばちゃまも慣れてくださったらしく、

最近はよしよしとなでてくれるぐらいには、犬へのハードルが下がったようである。日々の習慣ってすごい。

そんな関係性ではあるが、今日はいきなり鼻息荒く、そのおばさまに向かって突撃するチョコ。

ん？いつもよりずいぶん反応がハゲシイな・・・と思いつつも

あんまり気にせずに、おはよーございまーす！と挨拶しつつリードをひくも

チョコ先生は、はっははっはと息を切らせて、半分コーフン状態。

あれ？やっぱり、なんかおかしいぞ。

なんでこんなにコーフンしてるんだろう・・・？？

今日のおばさまは、なんか特別違うのだろうか？？

・・・・と、おばさまの手元を見た瞬間、謎が解けた。

おばさまの手には･･･・ネコ缶。

どうも地域猫に缶のエサをあげようと持っていたようで、

それをバリバリ室内犬のチョコがめざとく見つけて、

勝手に一人で、うはうは祭り状態になっていた、ということらしい。

猫まっしぐらならぬ、犬もまっしぐら。

・・・・はずかしいぞ。(´-ω-`)

普段は、ほんとにキミ、イッヌなのか？というぐらいの嗅覚のくせに
こういう時には、普段では考えられない嗅覚力を発揮するチョコ、おばさまの足下にぴたりとくっつき

斜め45度の視線で、くれくれビームを発射。

「あら～これネコちゃんのだけど、ワンちゃんも大丈夫かしら～？」と聞くおばさまの日本語が

まるで理解できるかのように、うなづくチョコ。

・・・・ってゆ～か、コーフンして頭を振っているんだけど。（笑）

はずかしいぞ。（2回目）

そして、おばさまの手のひらにのせていただいたネコ缶の鶏肉らしきカケラを、がっつくチョコ。

あまりの食欲の旺盛さに、おばちゃまも笑いながら、
ついには

「もうネコちゃんもいないみたいだから、よかったら持って行って」と

缶ごといただいてしまった・・・。

はずかしいぞ。（３回目）

その後、家に入り、ネコ缶中身をお皿に移す間、
このようなお寛ぎ姿で待つチョコ。

「キミキミ、ワタシのネコ缶はまだかね？」

なんかえらそ～なんだよなぁ。

しかし、犬なのに、ネコ缶。

犬のプライドはないのか、チョコ。(´・ω・`)

「そんなもの、ネコにくれてやるです」

っつ～か、ネコからもらってるんだよ！！ヽ(;´ω｀)ノ