私の単位戦争3(完結編)
私は再試験に合格するべく、ジョイフルで翌朝3時までもう勉強した。
体調が悪すぎて3時でギブアップ。
帰宅してアラームを20個セットして就寝。
翌日無事起床し、S教授の元へ。
テストはS教授の研究室で行ったのだが、
その部屋には研究室に所属している学生がいて、そんな中再試験を受けるのはだいぶ恥ずかしかった。
手応えは正直微妙だった。
60点はありそうだけど、合格ライン80点は超えてないかも、と焦った。
(焦ってもしょうがないのだけれど)
もし点数が足りなかったら、また直談判しに来よう、と決めその日は帰宅した。
高校以来の徹夜で体調が最悪の状態になってしまい、その日はすぐに就寝。
次の日病院に行くと、インフルエンザを発症していた。どうりで体調がわるいわけだ。
インフルエンザは致命的だった。
家から出れない=もう今週はS教授に単位の相談ができないじゃないか!!!と、
もうだめだ、、、諦めよう、
と思っていた。
翌日も体調が悪くほとんど寝ていた。
そんな中、1本の電話があった。
S教授からだった。
S「インフルエンザ?は大丈夫ですか?」
なぜご存知なん??
友達にインフルエンザになったと伝えていたが、その話が教授達にも伝わったらしい。
S「再試験の結果なんですが、点数は68点でした。本当なら今回の単位は出せません。ですが、他の教授に話を聞いたところ、単位を出してやってください、とおっしゃっている教授もいらっしゃっいました。それに今回のテストも前回からのがんばりが見れたので、今回は単位出すことにします。」
私「ありがとうございます、、(泣)」
S「これからの人生もこうやってどうにかなる、と思わないでください。あなたには真面目さが足りません。」
ほんとに正論しかない。
3回生の1年間の自分の行いを恨んだし、これからもっとしっかりしようと決めた。
*
インフルエンザが完治した後、研究室の配属の掲示を見るため、大学へ向かった。
進級決定が決まるのが遅かったため、
希望していた研究室は残念ながら定員オーバーで入れなかった。
残り物の研究室は先生が怖い等の訳あり研究室しかなかったが、配属担当の先生が気を利かせて私向きの研究室に仮配属としてくれていた。
他にもいくつか選択肢はあったが、与えられたところで一生懸命勉強する、と覚悟は決まっていた。
ちょうど大学で友達に会い、一連の旨を話すと祝福してくれた。
そんな嬉しい気持ちのまま、友達とフリスビーをすることに。
(当時、キャッチボールとフリスビーがマイブームで空きコマによくやっていた)
公園へ向かう道中、今度はズボンを破かないように、と心に決め自転車のペダルを踏みこんだ。
〜S教授には大変ご迷惑をおかけしました。
この場を借りて御礼申し上げます。〜
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