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#003 劇団Tiptap(お気に入りを500数える)

「素晴らしい舞台だから、お母さんに観てほしい!」と、末っ子が少し早いクリスマスプレゼントとして送ってくれたのが、2016年11月の『Play a Life』のチケット。
これが劇団Tiptapとの出会いです。

こんなに泣いたのは久しぶりというくらい泣きました。小さな空間での80分間の短いミュージカルなのに。
いや、短いミュージカルだからこそ、なのかもしれません。ちょうどよい緊張と集中。

役者さんは三人だけ。
私が観たのは白猫チームで、劇団四季出身の木村花代さんが出演。花代さんはこれまで3作品で拝見しているけれど、今日の『Play a Life』が一番良かった。天性の美声で聞かせるソロナンバーはもちろん、キュートな笑顔が翳りを見せる瞬間がとんでもなく切ない。歌だけではなく演技も非常にお上手なのでした。

ピアノとチェロが奏でるオリジナルの楽曲はどれも美しく、優しい優しいストーリーと一緒に空間に溶けてゆく感じで。

あまりにも衝撃を受けたので、翌日のチケットを購入してしまいました。
これは、舞台好きあるあるでしょう。

今度は青組チーム。
ダブルキャスト・トリプルキャストがある大きな舞台で、同じ役を違う役者さんが演じるのを観てきましたが、三人しか出演しない舞台の三人とも入れ替わるというのは初めてです。

どちらの組も素晴らしく、芝居の妙味をあじわいました。



次に観た2018年の『Suicide Party』は、生きるということと真剣に向かい合わせてくれた作品。
実際の自殺者のモノローグに美しい音楽が加わり、すべてが芸術になっていく感じでした(芸術というものをよくわかっていない私ですが、あえて)。
無人の舞台は撮影OKだったので、記念に撮った写真がこちら↓

オンライン配信で観たのはリーディングミュージカル『夜明けを待ちながら』。
コロナ禍を過ごす人々の心の声が、モノローグと音楽で表現され、とても考えさせられる作品でした。“今”まさに“今”の現状が突き刺さる。いろいろな人がさまざまの思いを持ちながら生きている。当たり前が急に当たり前ではなくなった毎日……。私はどう考えているのだろうと。

演出家の上田一豪さんは、この作品についてTwitterでこんな風に語っていらっしゃいます。


Tiptapの作品は、押し付けも正義もなく、純粋な問いかけのみが残る気がするのです。
問いかけというのも適切ではないかもしれません。舞台から感じるものを受け取るか否かもすべて観客に任され、赦されているように思います。何らかの形で心に残れば嬉しいと。

やさしい、んですよね。
そして
信じてもらっているようにも思います。

『Count Down My Life』は、2020年11月に観ました。
この時は、観終わった後の興奮を何かに残したくて、帰り道にstand.fmを収録しました。


2021年になってからは、尊敬する先輩を誘って再びの『Play a Life』。

やっぱりこのお芝居が好き。
うん。
好き。


いま楽しみにしているのは、
『TipTap 15YEARS ANNIVERSARY CONCERT』です。

15周年を記念したコンサートだそうです。
豪華なメンバー!!

チケットの先行発売は4月10日(土)10:00から。

ミュージカル好きの方に届け〜!!!


応援している劇団はいくつかあります。
また“お気に入り”で紹介させてくださいませ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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