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【は】ハサミとハミングとバーフバリ

五十音一文字ずつから三つの言葉を選び、自分語りをしています(五十音ブログ)

私の私の彼は、、左利き

2018年にユニバーサルマナー検定3級を受けたときのことは一度書いたが、講師の言葉で他にも心に残ったものがある。

“バリアは『人』にではなく『環境』にある”

説明を受けて、まさしくその通りだなと思ったのだ。

まず、日本人の1割弱と言われている左利きの人が困っていることを考えてみた。
○食事の際に隣の人と腕がぶつかる。
○ハサミや包丁が持ちづらい
○駅の改札や自販機の硬貨投入口も右。などなど

我が家も末っ子が左利きなので、小さいころハサミを教えるのに苦労したので、よく分かる。

では、
『左利き』は『障害』なのか?

講習を受けている人々は、皆一様に首を横に振った。

私が子どものころにはあまり見かけなかった左利き用のハサミ、包丁などの左利き用グッズが、最近は市場に出回ってきている。
それでも、ほとんどが右利き用に合わせられた環境に、左利きの人は『バリア』を感じることは多いと思う。

それは『人』にではなく、『環境』にバリアがあるということなのだ。

目が見えない人自身にバリアがあるのではなく、目が見えない人が暮らす環境にバリアがある。

自分を環境に合わせるのではなく、環境を自分に合わせると考えると、自分が感じているバリアがバリューになる。そんなことを学んだ。


先日、高校の友人たちとカラオケに行ったとき、皆がこぞって70年代アイドルの歌を歌った。麻丘めぐみの『私の彼は左利き』を聞きながら、ちょっとだけ左利きのバリューを考えていた。

歌好きが身を助く

高校の友人との新年会の翌週、中学の友人との新年会だった。どちらも飲んだ後でカラオケへ。まるで行かないでいた時期もあるけれど、やっぱり歌うことが好きだなと思う。

頭に浮かんできた歌を口ずさみながらの掃除は、黙々と行うより数倍は楽しい。古い曲なら歌詞もだいたい覚えているが、分からなくなったらハミングで乗り切っている。

最近の曲を歌うときは、ほぼハミング、いやオールハミングの場合もある。その上オールサビ。

はっ!だから私はいつまでたってもカラオケで新しい曲が歌えないのか!!
気づかせてくれてありがとうブログ。

。。。。。

自宅で仕事をしていたころ、ラジオの投稿にはまっていたことがある。小倉智昭さん、鶴光さんとは相性が良かったのか常連化していたが、難関だったのが、文化放送『吉田照美のやる気MANMAN』。雑談が多すぎて、そもそも一般リスナーの投稿が読まれる時間が少ないのだ。

ある日のテーマが“自分の特技”だった。元々特技は無い私。ラジオで披露できる特技を考えてFAXした。

“五十音の一文字をくれたら、歌の出だしが歌えます!”

番組から電話がかかってきて「15時になったら照美さんと電話を繋ぐので少し待っててくださいね」と言われる。採用!! FAXを読まれるのではなく、実際に喋るパターンである。

簡単な自己紹介をしたら、照美さんが「よ」と言う。

♫夜明けの停車場に〜、降る雨は冷たい〜♪

「け」

♫けんかはやめて、二人をとめて♩

「ら」

♫ララバイ、一人で眠れない夜は〜♪

他の文字でもいくつか歌って、「これは特技だね」と言ってもらって、電話は終了。

達成感に浸っているとインターホンが鳴った。「○○米店です」と言う。おかしいな、今日お米頼んでないのに…と思いながらドアを開けると、お米屋のおじさんが私の顔を見るなり、

「へ」と言った。

♫ヘイヘイヘイヘイヘイ〜 と学園天国を歌い出したら、

「ほんとに歌えるんだね〜。ラジオから聞こえたのがあなたの声だったから来てみたー」ということだった。
「中野の●●子」としか名乗っていないのに、発見されてしまう私の声も特技と言っていいかもしれない。

下の写真はいただいた記念品の一部である。カードケース一冊分。他にベンチコート、野球の観戦チケット、色紙、現金などなど。

ばりばりばり らーばり

母国語以外にからきし素養のない私は、海外の曲はほぼハミングで歌う。映画を観てきた後は、曲も怪しいまま「フムムー、フムー」と口ずさみ、それで特段問題はなかった。

しかし、

2018年に華々しく“私のお気に入りの映画”にランクインした『バーフバリ』はハミングでは済まない。なぜなら、絶叫上映で鑑賞するからだ。

♫ばりばりばり らーばり さほればふばりっ
ばりばりばり らーばり さほればふばりっ
へいさ るっどらさ
へいさら ばっさら るっどらさ

よし、これだけ覚えれば後はなんとかなる!
(結局全部は覚えない)

ちなみに絶叫上映というのは、発声、コスプレ、光り物、鳴り物OKの映画上映で、もちろん歌も一緒に歌っていい。

インド映画『バーブバリ 伝説誕生』と『バーフバリ 王の凱旋』は、アマレンドラ・バーフバリとマヘンドラ・バーフバリ親子を主人公にした最高の娯楽作品で、全編クライマックスシーンと言われている。まさに絶叫上映にうってつけの映画なのだ。

プログラムから一部抜粋してみよう。

私は『バーフバリ』の凄さを説明する際、「『十戒』と『ベン・ハー』に、『スパルタカス』と『キング・オブ・キングス』と『クレオパトラ』を加え、『ロード・オブ・ザ・リング』と『ヘラクレス』と『スパイダーマン』を掛けて、割りも引きもせず、「水戸黄門」や「遠山の金さん」までふりかけた見たこともない超絶インド映画」と語ってきた。

映画評論家 江戸木純

とにかく面白い映画だということが、少しはお分かりいただけただろうか。

同じく2018年に観た『ボヘミアン・ラプソディー』には、胸アツ応援上映で挑んだ。拍手OK、手拍子OK、発声OK、そのうえ歌の部分は英語字幕が表示されるから覚えてなくてOK。

技術の進歩に伴い映画の制作現場は大きく変化してきただろうが、観る側にも変化はあるのだ。

そのうえで、静かに観たい人には、静かに観る方法が残されている。

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