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春の匂いと言の葉と

最近よく、外の匂いをかいでしまいます。笑

その匂いをよーく感じてみると、

花の匂い

土の匂い

陽で暖められた匂い

などなど、色んな匂いがそこはかとなく、すっと存在しているのがわかります。

こんなに匂いが点在(混ざり合っているというよりそれぞれがそこかしこにいる感じ)しているのに、キツくなくて、すっきり、ふんわりしている感じ。

香水にしたいくらい好きです。



ところで、この文章を書いている途中で、「かぐわしい」という言葉についてちょっと考えたんですけど、この言葉、

芳しい・馨しい・香しい

このように表記が複数あるんですよね。

一体どんな意味の違いがあるのか…。



考えていたら気になって眠れなくなったので調べました。笑


日本国語大辞典によると、(一部抜粋、改変)

「芳」…草花のかおりがよい。芳香。芳醇。

「香」…かおりがよい。香気。香水。

「馨」…よいかおりが遠くまで届く。よいかおり。

という感じだそうです。

確かに、漢字の字面的にもその意味合いが出ている気がしますね。

これらを「かぐわしい」に当てたとき、その意味合いがどこまで効力を持つのかは調べきれませんでしたが、妄想くらいは出来たかな?というところです。
内省があまり働かないのが、悲しいですね。。



そしてもう一つ、調べていてほ〜となったのが、「かぐわしい」の語源です。

こちらどうやら、元は「香細し(かくはし)」なんだそうです。

「細し(くはし)」は"すぐれている"という意味で、「香細し」はつまり"香りがすぐれている"ということになります。

ここまで書いて小泉構文みたいになってきて恥ずかしいのですが、何にほ〜となったかというと、「細し」の部分なんです。

"すぐれている"という意味を「細」という字で表す。

きめが細かいとか、繊細で丁寧というようなところからこの字が当てられているのかなあと思ったら、日本語の美意識の根底に流れているものの一端を見たような気がして、ちょっとテンションが上がりました。笑


いつの間にか随分違う方向に行ってしまった感がありますが、時には自分の心の赴くままに、というのもいいですよね。

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