🎨📝:ゴッホ 幻の名作『ひまわり』
ゴッホの名作『ひまわり』は7作品が知られている。
その内の1点が戦前日本にあった。
しかし空襲で焼失した。
最近、メディアで報道される事もある。
伝言ゲーム。
最初、ウサギさんが、最後、なぜかブタさんになる。
詳しくコメントしている方もいるが、この絵の日本に至る経緯に認識不足がある。
一般的には、「芦屋の資産家である山本顧弥太が購入した」とされる。
この表現は適切ではない。
さらに詳しく「武者小路実篤が山本に購入を勧めた」と書いている方もいる。
あるていど事実である。
では、日本にいた武者小路実篤は、フランスのパリにあったこの作品をどのように知ったのか?
それは里見勝蔵がパリで見つけて武者小路実篤に連絡したのだ。
里見勝蔵は、洋画家でパリで勉強していた。ブラマンクと知り合い師事した。だがゴッホの研究もしていた。そして目にとまったのがこのゴッホの作品。
里見勝蔵はなんとしてもこの名作を日本にもたらしたかった。それで武者小路実篤に連絡し、日本中の画家や篤志家、パトロンなどを集めオール日本で購入を計画したのであった。その中で、芦屋の山本氏が多額な資金を出してきた。所有は、武者小路実篤が主催していた白樺派であった。
里見勝蔵が生前、そのように言っていた。
里見勝蔵によると、この絵はカンバスに描いてない。板に描いてある。縦が98cm 横が65cmあった。
フランスサイズでM40号の大きさであろう。
神戸の空襲で焼失したのは実に残念である。
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